料理ネタ


2008年9月

9月2日(火)

・日本酒
・ごはん
・おでん
・きゅうりの漬け物



私たちはご近所の方々からは雑草を好む少し変わった若夫婦という認識を得られているようで、ここに住むようになってからはかつてのようにこの時期雑草を刈るようにという役所命令は来なくなった。しかし6月にははげはげだった土地も雑草の好き放題にさせていたら、裏庭はいつのまにか人の背丈まで生え揃い、人間が通るのに困難を感じさせるほどになり、洗濯物を干したら裾に草が絡んでくるという事態になった。いくら雑草が好きとはいえ、シーツに草の染みをつけても構わないと言えるほど好きではない。それにさすがにこのままでは、「文人趣味」を許容してくれつつあるご近所にも顔向けできない。趣味の範囲を通り越し、話が通じそうもない真症変人として評価され、のちのちのコミュニティ参加にも支障が出ることは必至の勢いで草は伸びている。

で、週末、夫が今後畑(狭小)にする予定でもある裏庭の草刈をしたのだが、うれしい誤算があった。夏休み明けに全部葉が落ちて枯れたと思っていた山椒から新しい葉が生えてきていたのだった(写真)。これまで草に埋もれていて気づかなかったよ。めんどくさいので抜かずに放置していたのがかえってよかったみたい。ずぼらもたまには功を奏すのだ。

話を変える。

一昨日から蒸し暑い日が続いていたが、夕方一雨振って急にまた涼しくなった。今年初のおでん。自分でいうのもなんだが、おいしくできた。ゆういちろうもすごい勢いでだしスープを飲んだ。

さらに話を変える。

昨日の夕食後たまたまテレビをつけていて、福田首相が突如辞任会見を始めたときは驚いた。それを見て怒ったりがっかりしたり心配したりする人の気持ちは、なんとなく分かる気がする。私も昨日からそれらの気持ちがない交ぜになったもやもやとした気分に陥った。けれどもネットニュースに流れていた「からかう人」って、一体どういうつもりなのか。非支持者による皮肉ならもう聞き飽きたし(あなたのあたまのいいことはよく分かったから次に行きましょう)、選挙で投票していない人がそんなことをしたら卑劣な人だと思うし(ともだちになりたくない)、今の与党に一票を投じている人たちがそれをやっているとするならあまりに残酷な話だ(こわい)。

SAVE BURMA! (ミャンマーサイクロン第22報)
9月3日(水)

・日本酒
・たまねぎとじゃがいもの味噌汁
・うなぎごはん
・青梗菜の炒め物
・きゅうりの漬け物

夕食にはゆういちろうのリクエストであるうなぎを出した。ただし少し前より値上がりをしていて、2匹は無理。予算オーバー。1匹がやっと。だから節約した贅沢をした。実際にはゆういちろうが私の分もよこせとたくさん食べた。でもこれでいいのだって感じになる。こういうとき私も人の親になったのかなと思う。

帰宅してから、懸案だった大山蓮華の苗木を植えつけた。明日は早起きするか、暗くなる前に帰宅して、黒花蝋梅の植え付けもおこないたい。他にも庭をああしたいこうしたいというアイデアが浮かんでは消え、頭のなかが大変だ。

SAVE BURMA! (ミャンマーサイクロン第22報)
4日分まとめて更新!

9月4日(木)
・回転寿司

何を食べたか覚えていない。金曜以降濃密な体験をしてきて、この日の食卓の記憶がふっとんでいる。・・・・・と書いてから、しばらく思い出そうと努力したら、出てきました。駅前のイーオンにゆういちろうの保育園リュック(今頃になってやっと適切な大きさのものにした)とチーズを買いに行き、そのままイーオン内の回転寿司屋でお腹いっぱいになるまで食べたのだった。


9月5日(金)
・赤ワイン
・ブルーチーズ
・かぼちゃのポタージュスープ
・トマトの冷製スパゲティ
・サルティンボッカ
・ベビーリーフサラダ

午前中は同志社大学で開かれた認知科学会大会でポスター発表した。たくさんの方とお話できてうれしかった。地道に発表を続けていると、誰かは見ていてくれるのだなあと思った。なかにはひさびさにお会いできた人もいて、とても懐かしい感じがした。とりわけ意外だったのは、公立はこだて未来大学で教鞭をとっておられる伊藤精英さんと再会したことだ。学生時代にはしょっちゅう一緒に過ごしてきた。いつものように盲導犬を連れておられたが、もしかしたら代替わりしているのかもしれない。

伊藤さんと同じく佐々木正人先生と一緒に研究をしてきた佐藤由紀さんと学会会場で落ち合い、その後うちに泊まってもらった。夫が作った夕食をみんなで食べて、夜中3時ごろまでおしゃべりを楽しんだ。ゆういちろうまで興奮してずっと起きていた(いいのか?)。翌日佐藤さんが帰ったあと、なんか家のなかの空気が浄化された感じがして不思議だねと家族みんなで確認しあった。掃除したという物理的な要因も多いとは思うけど、それ以上の何かがきっとあるような気がする「オカルト体験」。ぜひまた来てね。


9月6日(土)
・カレーライス

佐藤さんを見送ったのち、庭の梅の木のふもとにいい匂いのする常緑の銀梅花(マートル)を植えた。ロマンチシズムあふれる庭になるよう鋭意計画中だ。

学会は土日も続いてあるのだけど、今年は行かずに、保育園最終年度の最大イベントであるクラスお泊まり会のほうに出席した。お泊まり会役員もやっているし、ゆういちろうもとても楽しみにしていた行事だし、こちらを優先するしかあるめえ。

お泊まり会会場は、近所の特別養護老人ホーム「サンタ・マリア」の敷地内にある野外礼拝堂付近のロッジだった。道を歩いていると老人ホームの向こうは森にしか見えないのだけど、このなかに地元民にも開放している宿泊施設があったのだった。役員をするまで全く知らなかった。来週は別の幼稚園の行事で使うらしく、役員の人たちが見学にきていた。ということは、施設に入所しているご老人は、気候のいい時期の週末はたいてい子どもたちの歓声を聞いて過ごしていることになる。いい制度だと思った。長崎の母をここに迎えたくて、申し込んだこともあるけど400人待ちという恐るべき数値を示されたことがある。大人気の施設だというのもうなづけた。



すがすがしい場所だった。ひとつの棟につき最大12人泊まれるログハウスが点在している。



私たちの泊まったC棟の大窓からの景色。雨上がり後に水溜りができていた。ずっと向こうに隣町が見えた。ここはずいぶん高台にあるのだなあ。



ロッジのなかの様子。両端に3段ベッドが設置されていた。子どもたちは飛んだり跳ねたりの大喜びだった。まるで自然派雑誌のなかから抜け出たかのような光景。私はすっかりこの場所が気に入った。



役員としての私の仕事はおもにカレー作りだった。缶ビールとお玉と味見皿を手に持ち、台所をうろうろ。(浮かれている様子が夫のカメラに何枚も収められていた。)



少しはみんなの役に立ちたいとお玉でカレーをかき混ぜている頃。なんだか盗み食いをしているようにしか見えない。

夕食後子どもたちをお風呂に入れ寝かせつけてからの懇親会ではみんなと5時ごろまで談笑。いろいろな話を聞けてとてもためになったし何よりも楽しかった。


9月7日(日)
・昨日の残りのカレーライス

保育園のお泊まり会で残ったカレールーを持ち帰った。夕飯はそれで済ませた。楽チン。

SAVE BURMA! (ミャンマーサイクロン第22報)
9月8日(月)

・ごはん
・しじみの味噌汁
・子持ちししゃも
・エリンギの網焼き、柚子こしょう風味
・プチトマト
・きゅうりの漬け物

朝夕すっかり涼しくなった。濃厚カレーが続いた反動で、滋味さっぱりとしたものが食べたくなった。あぶらっけといえば、網焼きしたエリンギにオリーブオイルを少量たらしたくらいか。

庭の様子もめっきり秋っぽくなってきた。前の借家の庭から移植した桔梗、チェリーセージ、メドウセージなど、猛暑によりいったん枯れそうになったがなんとか持ち直し、花を咲かせた。以前と比べてあまり花付きはよくないけど、花は花。健気な花。







SAVE BURMA! ミャンマーサイクロン(第23報)(第24報)
9月9日(火)

・天ぷらそば
・茹でオクラ、しょうゆマヨネーズソース



家を建ててもらった奥村先生とまことさん、ツキデ工務店の築出さんと藤本さんが様子を見に我が家にいらした。私はその場にいたかったので代休をとった。久々にお会いした奥村先生は要所要所で目を細め、「ちゃんとおさまった」ととても満足そうだった。先生いわく、家のなかからの景色が思惑通りにキマッタそうだ。私の無意識の気持ちよさはそういうところまで考えて設計されていたからなのかとこちらは遅ればせながらありがたく思った。また庭の土がしっかりしてきたともおっしゃっていた。これだけ雑草が生えてきたということは土の中のバクテリアも増えて、もっと土がよくなるとのこと。

今回訪問の大きな目的の一つは、奥村ご夫妻の娘さんのまきさんに依頼していたカーテンの設置だった。こんなのどこにもないってくらい大胆なバラのアップリケがほどこされた素敵なカーテンにうっとり(写真)。ご夫妻は食卓の照明がちょっとごつすぎると思っていたそうで、カーテンの強さがそれを打ち消してよかったねとおっしゃっていた。何が愉快かって、安い生地が知恵と手間次第で見違えるほど魅力を放っていることだ。生地代だけ見れば、スーパーでカーテンをあつらえるのよりきっと安価だろう。これでゆういちろうは、将来学生になったとき、お金がないからいいものを身の回りに置く事ができないという言い訳ができなくなるぞ。

華やかなバラを背景にして、食卓には雑草を活けてある。素材は「これが三大雑草よ」とまことさんが庭に出て手折ってくれた、めひしば、おひしば、えのころぐさだ。これがなんともいえず風流な雰囲気を醸し出している。まことさんいわく、めひしばやおひしばは襖絵の図案(かなり抽象化された)になるほど古くから愛されてきた草だそうだ。まったく知らなかった。風流、風流。というより今はなんでこんなに嫌われているんだろう。

短期訪問のあいだに他にもたくさん面白い話が聞けた。木曽での豚の丸焼きパーティの話など、おいおい紹介したい。今日は皆さんお帰り後、なんだかふわふわした夢心地のなかで夕飯を食べた気がする。

SAVE BURMA! ミャンマーサイクロン(第23報)(第24報)
9月10日(水)

・ごはん
・じゃがいもと玉ねぎの味噌汁
・鶏の酢照り焼き
・ゆでたまご
・きゅうりの漬け物



うちの敷地と道路と電信柱で囲まれた三角地帯の隙間に、ど根性でこぶのような根元を形成し美しい枝葉を広げていた潅木がどなたかの手によってばっさり切られていた(元の様子は8月18日の2枚目の写真の左下の植物を参照されたし)。このあたりは敷地をちょっとでもはみ出ると容赦ない措置が取られるようだ。秋になったら紅葉するのかなあとこれから先も楽しみにしていたのに。。。きっと来年も生えてくるんだろうけど、がっかりした。人や車の通行の邪魔になっているとは思えなかったのだけど。邪魔度合いからいったらよっぽど路上駐車の車のほうが邪魔なんだけどな。あぁそうだそうだ路上駐車といえば、誰だ、斜面際に植えたローズマリーを雑草扱いして車でぺしゃんこにしていった奴は、、、とだんだん昔のことまでほじくり返して愚痴っぽくなってくるからここら辺で止めよう。

今日も和食の献立にした。秋なのかな。

SAVE BURMA! ミャンマーサイクロン(第23報)(第24報)
2日分まとめて更新!

9月11日(木)
・ごはん
・豆腐とねぎの味噌汁
・鶏の酢照り焼き(残り物)
・山芋のすりおろし
・きゅうりの漬け物

残りものを利用した簡便な夕食だった。

仕事場で太田省吾さんの稽古場の記録を読み進めている。太田さんと俳優の瀬川哲也さんのやりとりのところで、お二人はもうこの世にはいないのだと思ったら、ぽろぽろぽろぽろ涙が出てきて大変困った。でもおかげさまで何とか復活。生きている人との関係のほうが大事だ。

本当にゆういちろうはよくぞ生まれてきてくれたと思う。満面の笑みを浮かべた姿も大好きだが、ときおり見せる複雑な表情の彼も好きだ。昔撮った写真で気に入っているものを載せる。この時期の子どもの成長はすさまじいと思う。今はもっと精悍な少年顔になっている。






9月12日(金)
・赤ワイン
・スパゲティ・カルボナーラ
・いろいろきのこ入りコーンクリームスープ
・たらのムニエル
・プチトマト

夫のリクエストにより、血管の詰まりそうな献立になった。1時間半で完成した。自分としては手際よく作ったつもりだ。

この日記をたまに読んでいるというランチともだち(アフリカ系)がミクシィに面白いことを書いていたので、無断転載させてもらう。中学生男子って面白くてガキくさくてかわいらしい。女の子からひどい目に遭わないといいのだが。ゆういちろうの近未来を見る感じだ。
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今日、帰りのバスの中で、聞こえてきた会話。大変印象的だったので、記録しておくことにする。

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僕が座った座席のすぐ後ろに、中学生の男子の二人組。声変わりもしていない少年Aが、カン高い声で、友人の少年Bに一方的に話しかけている。Aの声はバス内に響き渡っている。Bはややうんざり気味。

少年A「やっぱり、使うンやったらHISやな。JTBはちょっと高いネン」
少年B「あー」
少年A「いろいろ計算してみたらな、グアムは50万くらいやネン。あー、グアム、行きたいわあ。高校はいったらな、バイトしたら、50万くらいすぐ溜まるやろ」

(なんのバイトするつもりや?)

少年A「JTBはな、おれ、計算してみたンやけど、いろいろ遊んだり、温泉とか入ったりしてたら、100万くらいするねん」

(ファーストクラスで行くのか?スイートに泊まるのか?)

少年B「おれは国内でええわ。長野にいきたいな」
少年A「長野!?おれ、こないだ長野行ったけど、長野なんか、一回行ったらもうええわ」

(おまえに何がわかるというのだ)

少年B「北海道にいきたいな」
少年A「北海道?あー、雪祭りとか、ちょっと見て見たいきもするけどな。でも、たいしたことないやろ。それより、おれ、紀伊山地に行きたいわ」
少年B「紀伊山地って、何があんねん?」
少年A「アホ!お前、紀伊山地ちゅうたら、熊野街道って、霊場があって、お前、世界遺産やぞ!」

(しぶいやつやな。ほんまに中学生か?)

少年B「おれ、世界遺産なんてどーでもええし」
少年A「アホ!世界遺産をなめんなよ!」

(何者だ、おまえは)

少年A「沖縄もいきたいなー。でも宿代とか結構高いネン」
少年B「そんなん、野宿でええやんか」

(そやそや、中学生は野宿で旅行せんかい!)

少年B「世界遺産ゆうたら、広島の原爆ドームも世界遺産やろ?」
少年A「アホ!原爆ドームなんかで野宿したら、亡霊が出るやんけ!」

(ふふふ、なんだかんだいってもまだ子供だな)

少年A「・・・いや、それはないな。亡霊はない。非科学的や」

(・・・ううう・・・)

少年B「おれ、近場でええわ。アスカ村とか、行ってみたいな」

(アスカ村って、どこか知らんけど、奈良らしくてええやないか)

少年A「アホ!お前、知らんな?アスカ村はな、バス代、高いねんぞ!370円もするねんぞ!」

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その後、二人は、橿原神宮がどうのこうの、ローカルな地名を口にしながらバスを降りて行った。


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SAVE BURMA! ミャンマーサイクロン(第23報)(第24報)
9月13日(土)

・ごはん
・豚汁
・辛子明太子
・納豆
・きゅうりの漬け物

今日も夫(休日出勤中)の指定した献立を作った。今日は簡単なもので助かった。なにゆえこんなに言われるままに作っているかというと、もうすぐ長期海外出張に行ってしまうからだった。

夫が貧乏学生の頃パンの耳ばかりかじって栄養失調になってしまったことを憐れんで何かとお世話をしてくれた命の恩人U子さんご夫婦から昆布漬辛子明太子が届いた。ありがたくいただいた。おいしかった! 辛子明太子は海の向こうではおそらく口にできまいから、思う存分食べていってほしかった。でも、ゆういちろうも大好物で、微妙な取り合いが繰り広げられた。

いつもより早く朝7時にばっちり起床し、雨で一時中断あったものの日中ずっと庭の草刈をした。単にぼうぼうに生えているより、雑草生(ざっそうふ)らしき風情が出たのではないだろうか。うちは稲科の植物が多く、穂からぽろぽろと種が落ちているのが肉眼ではっきりと見えた。草刈という名の種蒔きをしている気分だった。まことさんが草を刈ったほうが次の年よく生えてくる場合もあるよと教えてくれたのだが、案外うちにも当てはまるかもしれない。土肌も見えやすくなったので、他所から届いた種も芽吹く可能性が高くなりそうだ。あとは、植物を愛する叔父からおしえてもらったタキイのミックス種「ワイルドフラワー」(アメリカでは高速道路の雑草除けに使われるそうだ)をさらに撒くか、まことさんお勧めのクローバー(土がよくなるそうだ)の種を撒くか、特に何もせず自然にまかせるか、いろいろと選択肢があり、悩みの質からいったら思いっきり贅沢な部類の悩みで頭がいっぱいになっている。

その他、雑草の「コントロール」としては、人の歩くとこに生えてきた盗人萩(ぬすびとはぎ)を選択的に切り取るようにしている。これは植木屋さんが教えてくれたテクだ。花がきれいなので油断していると大変、秋が深まると種がひっつきもっつきしてまことにめんどくさいことになる草なのだ。身に覚え大有り。これで仕事さぼって散歩に行っていたかどうか判ってしまう草なのだ。もちろん斜面や家の際際など、人が通りそうにないところでは、思いっきり花を咲かせてもらっている。今うちは、秋の野草の花が咲いてとてもきれい。

日差しが少し和らいでから、自転車に乗ったゆういちろうと一緒に、近くの公園にでかけた。



コマなし自転車の練習をしたいつもの空き地。ここは理想的な雑草生の場所だ。サッカーボールの蹴りあいをする父子をうらやましそうにじっと見ている姿を撮った。



これは本日の収穫となった一枚である。自転車置き場付近のアベリアが育ちのよい羊のように見事にふさふさに茂っていたのを発見。うちの斜面と庭の境界に植えてあるアベリアを将来どのように刈り込みしようかちょうど考えていたところだったので、助かった。アベリアは丈夫で安くて、車道の中央分離帯もしくは道路わきの植え込みによく使われている。しかし残念なことにこの辺のアベリアは表面だけ刈り込まれ過ぎて貧相な雰囲気になっているものが多く、嫌だなあと思っていたのだ。深部を刈り込み、ぶわっとさせる。欅でよく見かける手法を潅木のアベリアでやればいいのだ。(ついでに言えば、欅の場合は、この手法で生じる樹形はあまり好きではなく、のびのびと思いのまま枝を伸ばているのが好み。)

SAVE BURMA! ミャンマーサイクロン(第23報)(第24報)
9月14日(日)

・赤ワイン
・ごはん
・昨日の残りの豚汁
・和風ハンバーグ
・プチトマト
・きゅうりの漬け物



お隣の酔芙蓉の花がうちの敷地に落ちていた。いつの間にか夫が鉄製の鉢に飾って玄関脇に置いていた。先日の雑草を活けた件といい、一体どうしたのだろうか。こんなに風流な人だったのだろうか。いくら結婚した相手とはいえ、まだまだ知らないことが多すぎる。

明日からドイツだというのに、ハンバーグが食べたいと言ったので、和風ハンバーグにした。手でこねるところは父子に手伝ってもらった。ゆういちろうは最近お手伝いをすると積極的に台所仕事に関わろうとする。いえ、お構いなくと言ってばかりではかわいそうなので、私の嫌いなこととゆういちろうが喜びそうなこと、例えばヤマイモのすり下ろしなどねばねばべとべと系の下ごしらえを手伝ってもらうようにしている。

頭に血が上ることが容易に想像できるので小さな精神の安寧をはかるためにここのところテレビを意図的に遠ざけていたが、NHKスペシャル(米兵の訓練の様子を歴史を追ってまとめたもの)は見た。やるせなかった。思うところ言いたいことが山ほどあるが、もしそれを書き始めたら眠れなくなるので今晩のところは止めておく。

趣味的世界に没頭し、きれいなものだけを見て、心の清らかな人たちとだけ付き合っていきたいという態度は、自分の健康のためには重要なことだと思うけど、どこかで大事な何かから逃げているように思う。でも、もうしょうがないやと逃げたくなるよなあ。何をしていけばいいかはっきりとしたビジョンが見えず、気持ちだけ急いている。

----まずい、眠れなくなるので、閑話休題----

家で作業に没頭していると、ふとしたことから読みたい論文の方向性が見えてきたので、今日はよき日と宣言する。以上、本日終わり。

SAVE BURMA! ミャンマーサイクロン(第23報)(第24報)
9月15日(月)

・ごはん
・残りもの豚汁
・鯖の旨味干し焼き
・納豆
・冷奴
・梅干



3連休最終日。早朝夫は学会のあるドイツに向けて出発した。午前中は家のことをいろいろこなし、午後になってさあ出かけようと靴をはいたところで雨が降り始めた。バッドタイミング。ゆういちろうは「あ〜あ、お母さんのせいで雨が降ってきた」と仕度に時間のかかった私を責め、うちのなかで縄跳びを始めようとする始末。なんとかなだめて、折り紙をして遊んだ。

  

部屋遊びにも飽きた頃、傘を差して歩いていってもいいから、駅前のイーオンの本屋に行こうと言い出した。(本当は自転車で出かける予定だった。ついさっきまで、雨で自転車に乗れないのだったら外に出る意味がないと言っていたのに。)本屋に着くと、マンガ版ポニョを熱心に立ち読みし始めた。ものすごく集中している(写真)。読み終わると、ぷいっといなくなった。

夕食は残りもので適当に済ませた。でもゆういちろうにはその方がいいみたいだ。かぶりついておいしそうに食べていた。

SAVE BURMA! ミャンマーサイクロン(第23報)(第24報)
9月16日(火)

・赤ワイン
・ハヤシライス
・ルコラとプチトマトのサラダ

  

初秋の朝と夕方の様子を携帯カメラで記録した(便利!)。出勤途中の歩道脇の街路樹のふもと、前夜の激しい雨に打たれた濡れ落ち葉の上にきのこが落ちていた。仕事帰りのバス停からは、夕暮れ直前の空にきれいなうろこ雲が出ていた。本日18時半過ぎに保育園の隣の空き地からゆういちろうと一緒に見た月は、びっくりするほど赤く大きく光っていた。月の錯視か、こちらは思うような写真が撮れなかった。

明日から楽をしようと、夕飯は市販の固形ルーを使って、ハヤシライスを大量に作った。ゆういちろうと私はお代わりし、ふたりでご飯2合をたいらげた。食べすぎではなかろうか。

まことさんから灰色猫(名前はシーちゃん)の手描きイラスト付きのハガキが届いた。カーテンのその後はどう?、雑草はどのくらい刈りつめようか、15〜20センチくらい?、それとも5センチくらい?、来年新しいのが生えてくるまでの枯れ葉の姿としてどっちがいいかなあという内容。建って、はい、おしまいというのではなく、このうちのことや私たちのことをいろいろ気にかけてくれている。深い愛情を感じながら、毎晩眠りにつき朝目覚めることができる。幸せだ。

表の庭は梅と柿の木を中心に、山里の人家っぽくしようと思う。道往く人も犬も猫も、ほっとするような親しみのある景色にしたい。裏の庭はジューンベリーとレイランド桧を中心に、沈丁花や水仙など香りのいい花や、西洋あじさいや西洋しゃくやくなど東洋原産の華やかな花をたくさん植えて、私の少女趣味を思う存分展開した桃源郷のような空間にしたい。もう実際の面積よりもはるかに大きく夢が広がっていく。

さらにそこに、夫の夢も加わるからややこしい。バナナ、ソテツ、シュロなど南方植物が普通に植わっている長崎の民家の景色を再現したいというのだ。スコールも降るようになったし、気候的には問題なさそうだが、いったいどのように折り合いをつけたらいいだろう。こういう難しい問題になればなるほど私は燃える。○○風とべたっとひとつの趣味で統一されるより、ミックス感覚のあるもののほうが好きだからだ。うまくいけばとても雰囲気のある庭になるぞ。研究あるのみ。

SAVE BURMA! ミャンマーサイクロン(第23報)(第24報)
2日分まとめて更新!

9月17日(水)
・残り物赤ワイン
・残り物ハヤシライス
・焼きマッシュルームとサンマの刺身、ゆずこしょう風味
・ルコラとマッシュルームのサラダ
・プチトマト

アルバイトをしてもらっているTさんに、残り物処理って感じになってごめんねと謝った上で、うちに寄ってもらった。考えてみたら、金曜から学会で北海道に出張する。ハヤシライス10皿分は母子二人にしてはあまりに大量に作りすぎたし、赤ワインも残っていた。何も考えずいつもの安ワインをボトルで買ってしまったのだ。

ゆうちいろうもとてもなついていて(どうやら女性を、特に独身女性をより好む傾向あり)、親子してTさんの取り合いになった。例えばTさんと私が家の話をしていると(Tさんは家を見るのが好きで建築のことに詳しい)、ゆういちろうがDVDのこの場面一緒に見て見てとうるさく誘うのだった。落ち着かないことこの上なかっただろう。

デザートのアイスクリームもぺろりとたいらげ、すっかりくつろいだ食事になった。


9月18日(木)
・前菜(たこ焼きと納豆)
・残り物赤ワイン
・残り物ハヤシライス
・焼きしいたけ、ゆずこしょう風味
・冷奴

これまで私が出張のときは、ゆういちろうを実家にあずけたり、あるいは反対に母に関西のうちまで来てもらったり、しょっちゅう実家に頼っていた。しかし最近諸般の事情によりそれはかなわず。自分で何とかするしかない。

明日から北海道子連れ出張だけど大丈夫か。台風がきていて、飛行機が予定どおり飛ぶかどうか心配。学会の無料託児サービスを利用するが、ゆういちろうはおとなしく待っていられるかも心配。まあこれらはなるようにしかならない問題なので、先立って思い煩うだけ無駄なような気がするが、もうひとつ心配なのは気候の問題。どれくらい寒いのか。洋服はどうしよう。というより、どこに秋冬ものがある? (ちなみに夫は何も考えずいつものアロハシャツばかり持っていってしまい、寒いドイツでとっても浮いているそうだ。)

おかげさまで発表の準備は勤務時間中に終わった。今回もかなり助手さんに助けてもらった。美大出身の人なので、こういう感じに図表をお願いといったら、センスよく作ってくれる。しかし今年度かぎりの契約関係なので、今後は私にとって大の苦手な作業も自分でするしかなくなってくる。うううぅ。

冷蔵庫のなかの掃除をするような食事になった。たこ焼きは別。ゆういちろうが生協前の屋台のおじちゃんおばちゃんの目の前で、欲しい欲しいとおねだりを始め、雰囲気的に追い詰められ、余分な買い物をしてしまった。しかもそのせいで彼はハヤシライスを半分も残したのだ。なんだかなあ。

SAVE BURMA! ミャンマーサイクロン(第23報)(第24報)
9月19日(金)

・生ライムサワー
・天ぷらそば(半分)



関西空港行きのリムジンバスは予約で満席で、乗れないかもしれない恐怖をあじわったが、補助席で詰めあって何とか乗れた。ゆういちろうをひざのうえに乗せ1時間半ほど。乗れただけでも御の字だったせいか、からだは疲れていなかった。

バスの到着時間が遅れ、搭乗口に着いたのが飛行機出発時間ぎりぎりになったが(ダッシュ、心臓ばくばく)、飛行機自体の到着が台風の影響か何かで遅れ、搭乗口で30分ほどぽっかりと時間が空いた。

学会会場である北海道大学に着いた頃はげっそり。結局、最後のセッション1時間くらいしか聞けなかった。無事この地に来れただけでよしとしよう。ゆういちろうは託児室で私と別れるときちょびっとだけ泣いたが、迎えに行ったときはご機嫌で遊んでいた(毎回そんな感じ)。会場では何人もの知り合いとすれ違った。

ホテルには「天然温泉大浴場」が付いていて、温泉に入ってから浴衣姿で食事を取れる場所もあり、夕食はそこで済ませた。このサービスは子連れ出張にはありがたい。写真はメールチェックしている私の後姿。ゆういちろうにこっそり撮られた。

SAVE BURMA! ミャンマーサイクロン(第23報)(第24報)
9月20日(土)

・居酒屋メニュー



ポスター発表は「数理・統計」コーナーのなかで地味に隠れるようにして終わり、実はほっとしている。自分の書いた予稿集原稿を読み返して、重要な箇所の悪文ぶりに辟易しながらポスターの準備をしたのだった。研究は少しずつ積み上げてていく必要があり、かんばしい結果が出なかった場合でもコンスタントに報告し続ける義務があると思っていて、今回はそういう時期にあたっていると自分に言い聞かせている。

夕食は、二人のお子さんを連れてきてがんばって仕事をしている研究者ご家族と一緒に居酒屋に行った。子どもたちから目を離せないのはお互い様、ゆっくり腰を落ち着けてお話できなくても、大丈夫だったので助かった。子どもにパワーを吸い取られたり、与えられたり、要は振り回されているのであった。

今日もゆういちろう撮影の写真を載せよう。風呂上りにファンタグレープを飲むことを楽しみに、居酒屋でもジュースではなくウーロン茶で我慢したゆういちろう。目的を果たした後、空き瓶と紙とゴムで何やら製作をし(本人の申告では、シャンパンボトルだそうだ)、自分で机のうえのレイアウトに気を配り、撮影。なんだか、いっぱし感漂う行動だった。灰皿のなかの赤い実は北大で拾ったもの。本州で見たことのないかわいらしい木だった。

SAVE BURMA! ミャンマーサイクロン(第23報)(第24報)
9月21日(日)

・自由軒のインディアンカレー

新千歳空港でキャリーバッグに荷物を入れようと下を向いたほんのわずかな時間のあいだに、ゆういちろうが行方不明になり、慌てて方々をぐるぐる見回っていたら、ひょっこり出てきた。その様子から察するに私の探す姿を観察していたのではないか。妙に満足気の微妙な表情をしていた。

お昼ごはんを食べ損ねたので、6時過ぎに関西空港に着いた頃は二人ともお腹がとても空いていた。空港内のフードコートに自由軒という洋食屋が入っていたので食べてみた。ここの名物インディアンカレーは織田作之助の小説『夫婦善哉』にも出てくるそうだ。ルーとご飯を最初から混ぜてあるスタイルに最初引いてしまったが、生卵とソースをかけてたべるとおいしかった! ゆういちろうはオムライス。限りなく完食に近い食べっぷりだった。

午前中聴いた今水寛さんの講演も、午後いちの小森政嗣さんと長岡千賀さん(昨晩食事をご一緒した)のポスター発表からもたくさん刺激を受けた。それぞれ扱っているのが小脳、漫才、カウンセリングと並べるとなんのこっちゃという感じだが、私のなかではちゃんと整合性がとれている。一言でいうと人はどこまで「計算」して振舞っているのかということだ。俳優の運動制御の問題にも深く関わってくる。

学会の昼休みを利用して北大の植物園に行った。いろいろな種類の大木がたくさんあり、気持ちよいところだった。昨日本州では見たこともないと書いた赤い実のなる木の名前が分かった。ナナカマドというそうだ。もうひとつかわいらしい赤い実のなる木もあり、ネームプレートを見るとヤマボウシとあった。いずれも雑木ブームの最近のガーデニングの本でよく見かけていた名前だ。名前と実物が初めて一致した。植物の場合は絶対に実物を見ないとだめだ。写真や文字だけでは情報が足りなさすぎる。

植物園は市民に開放されているけど、基本的には研究施設で、いろいろなことが試されている。例えば、自然林のなかの大木の多くが2004年の台風でなぎ倒され、明るい日差しが入り込むようになり、新たな生存競争が始まっている様子を観察しているそうだ。また他にも、下の写真にあるよう根圏微生物ということばを初めて知った。お客さんに見せるためにがんばりすぎていない適度なほっぽり感が好ましかった。

  
       (ヤマボウシ)               (バラ・デュエット)

  

SAVE BURMA! ミャンマーサイクロン(第23報)(第24報)
9月22日(月)

・佐世保バーガー

ゆういちろうの様子がちょっと変だった。私のほうはいつもより早く起きて洗濯したりゴミだしに行ったりこまごまと動いていたが、途中何度起こしに行っても彼は起きず、結局登園時間を過ぎた9時10分にようやくベッドから出た。頻繁にしつこく「抱っこしてえ」と言ってくるし、「ねえねえ、おかあさん、ゆういちろうのこと大嫌い?」と一ひねりある質問をしてくるし、これは今週末大人の都合につき合ってばかりでゆういちろうに「疲れ」がたまっているのかもしれないと思い、代休をとり保育園を休ませ一緒にいることにした。

とはいえ今日中にやっておくべき事務仕事がいくつかあったので、午後から子連れ隠れ出勤し、かなり周りの人たちに助けてもらいながら最低限のことは済ませた。さすが元社長秘書さんだ、こちらが全く思いも寄らぬ解決案を矢継ぎ早に提示してくださる。私は優秀な「事務官」に恵まれる星のもとに生まれたのかもしれない。しかも子ども慣れしたベテランママさんたちが多く、コピーを一緒に取ったり、お菓子をくれたり、ゆういちろうの居場所まで自然に確保してくださる。これを標準を思っては絶対だめだよと、夫からいつも諭されていることを思い出した。自分でもとても恵まれた環境にいることを実感している。ありがたく思う。もちろん今年度限りの期限付きだから、この状態がいつまでも続くわけではないのだけど。

今日は遅くまで働いていたら休みをとった意味が全くなくなるので、早々に切り上げ、駅前で『崖の上のポニョ』を一緒にみた。4回目。可笑しいところはお互い目を合わせて笑ったり、阿吽の呼吸で鑑賞した。テイクアウトしたハンバーガーをうちに帰ってから食べた。

SAVE BURMA! ミャンマーサイクロン(第23報)(第24報)
5日分まとめて更新!



9月23日(火)
・ごはん
・納豆
・豆腐
(あとなんだっけ?)

祝日。秋分の日。翌日の宴会準備に費やした。夕飯をまともに作った記憶なし。


9月24日(水)
・すき焼き
・他

現在研究資金をいただいているさきがけプロジェクトでVR学会に参加しているメンバーを中心に、我が家で研究会(宴会?)をおこなった。もうすぐ夢のような研究期間も終わるので、私自身の節目としても、皆さんと出会えて心底うれしいということを何か形にしたかったのだ。領域長である原島博先生もかけつけてくださり、夜中3時過ぎまで話し込むなど、とても充実した贅沢で楽しい時間を持つことができた。皆とてもお忙しい方々なのに、この家に集まり時間を共有してくださり、本当にありがたかった。

上等の牛肉を仕入れ(会費制にして)、すき焼きにした。関西風鍋奉行に立候補したのはいいが、事もあろうか肉を焦がしてしまった。仲居さんの道は遠いと思った。責任を感じ、その後は即、料理に関心の高いHさんに無理矢理バトンタッチした。

先に寝室に入ったゆういちろうが夜中突如出てきて、「もう夜遅いので静かにしてください」と原島先生に向かって注意したのには参った。子どもって。。。


9月25日(木)
・ごはん、かにふりかけ
・日の菜漬け
(あとなんだっけ?)

寝不足のまま、VR学会の特別セッションを聴講した。その後、普通にゆういちろうを迎えに帰路についた。それが結果として大ちょんぼだった。NAISTテクニカルツアーの事後報告をする仕事があったのをすっかり忘れていたのだった。他にも大事なことを忘れていないか心配になった。夕飯は残りものを利用して間に合わせた。


9月26日(金)
・USJパーティメニュー

ATRテクニカルツアーのアレンジという、VR学会の実行委員の仕事があった。私にとってはVR学会に参加するのも初めてだし、学会の実行委員をやるというのも初めてだし、ツアーアレンジももちろん初めてで、初めてづくしのことだったが、本当におかげさまで滞りなく進行することができた。最近とみに周りに助けられている!と感じることが多い。

その後、USJでの夜のセッションに、ツアー案内だけでなく前々日の宴会の手伝いに来てくれたTさんとともに参加した。私はもともとの性格として、にぎやかなことが根本的に好きなようだ。だんだん楽しくなり、顔左半分を大胆に使って水色の蜥蜴のフェイスペインティングもしてもらった。猫になった先生もいて、すごく似合っていて、これにはかなわないと思った。ゆういちろうの夜間保育をお願いしている施設に着くと、先生にも子どもたちにもびっくりされた。先生いわく、一瞬痛々しい青あざが出来ていたのかと思ったそうだ。帰りに電車では見てはいけないものを見てしまったかのような皆の視線を感じたのは、ペインティングがイカしていたからではなく、怪我した人だと思われたのかもしれない。


9月27日(土)
・ごはん
・たまねぎ、長ねぎ、じゃがいも、春菊のコンソメスープ
・和風ハンバーグ

大手術から無事生還された宮沢章夫さんより快気祝いのお饅頭をいただいた(写真)。私なんかがもらってもいいのだろうかと思ったが、お元気になられたことは何よりうれしいことだし、とっても縁起がよいことだし、遠慮なくいただいた。ありがとうございます。手書きのハガキも丁寧に添えられていた。大事にとっておこうと思う。多くの芸術家が大病後そうするように、きっとこれから宮沢さんは何かすごいことをするのではないかと密かに予感している。

ひさびさに何もない休日だった(締め切り過ぎた原稿があるが本日は考えないことにする)。ゆういちろうと公園に行ったり、残り物野菜でスープを作ったり、のんびり過ごした。朝夕めっきり冷えるようになった。風邪をひかないように気をつけよう。

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9月28日(日)

・スパークリングワイン
・昨日の残りの野菜スープ
・手巻き寿司

  

夫、ドイツ(ミュンヘン)&フランス(ニース)学会ツアーより無事帰還した。日本食が恋しかろうと、昼間はかけうどん、夜は手巻き寿司にした。ひさびさに湯船につかったのも気持ちよかったとのこと。

生協に買い物に出かけたら、野菜売り場に「秋の行楽シーズン」と題してお弁当の見本が置かれていた。黒いトトロとマックロクロスケを模したおむすびが一際目立っていた。まずい、心に響いてしまった。今度の保育園の秋の遠足のお弁当に、人生初のキャラ弁をこしらえようかどうか悩み始めている。

自宅前の土手にススキの穂が出始めた。以前の咲き誇り方からすればとてもさびしい限りだけど、前の借家の庭から移植したアメジストセージも何とか生き延び、ススキに混じって控えめに花を咲かせている。森を切り開いて更地宅地にして30年余り、どこからともなく種が飛んできていろいろな種類の草が生えるようになった。そこにちょこっとだけ人の手を加え、四季折々の姿を楽しむ。こういうのって、授かり物ガーデニングと呼んでいいのではないか。

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2日分まとめて更新!

9月29日(月)
・ごはん
・なめこの味噌汁
・ハンバーグ
・網焼きしいたけとエリンギ、ゆずこしょう風味
・手巻き寿司残り物具の焼き物



前日の日記を見たランチともだちのOさんが、私も以前キャラ弁に凝ってたことがあるんですと写メールをくれた。見ると生協のとそっくり。キットでも売っているのかと聞いたら、自己流とのこと。すごい! 世界各地のグラフィティがどこか似通っているのと同等の文化伝達の不思議を感じた。Oさんのトトロの灰色は、ある種の雑穀類を混ぜてつくったそうだ。感心することばかりだ。

この日のハンバーグは実家から郵パックで届いたものだ。助かるわ〜


9月30日(火)
・日本酒
・ごはん
・トマトクリームスープ
・豚の生姜焼き、キャベツ半生炒め添え
・納豆
・きゅうりの漬け物

生姜焼きは夫が、スープとキャベツ炒めは私が作った。共同してやると疲れ具合が全然違う。助かるわ〜

最近になってようやくテレビをつけたくない理由が分かった。ある政治家の顔を見るのが生理的にだめみたいなのだ。なぜ会ったこともないメディアの向こうの人をこんなに嫌ってしまうのか、自分でもそんなんじゃだめだと思うのだけど、「いい気になっている表情」を見ると勘弁してくれと拒否反応が出てしまう。

(江國香織の表現を拝借すれば)私は冷静な人が好きだ。冷静で、明晰で、しずかで、あかるくて、絶望している人が好きだ。そういう人がにっこりと心から楽しそうにするとき、私は希望をもらえる。だから好きな人たちを前にすると、私はせっせと楽しいことばかり考えて、できたら私の前で笑ってもらいたいと思っている。エンターテイメントの精神を私なりに規定するとこんな風になるだろうか。

SAVE BURMA! ミャンマーサイクロン(第25報)