料理ネタ


2009年3月

2日分まとめて更新

3月1日(日)
・きざみうどん
・山芋とろろ

土曜の夜の段階で、花粉症か風邪か判断つきかねたが、日曜朝起きてみてきっぱりと風邪であることが自覚できた。私の場合、直前まで元気いっぱいで、ほとんど前触れなく急にダウンする傾向があるけど、今回は半日だけでもグレーゾーンがあって大人びた気持ちでいられる。夕飯は夫が作ってくれた。朝より幾分ましになったとはいえ味をあまり感じられずに、半分のこした。



きつめの風邪薬を飲んでから2、3時間ほどしたら小康状態がおとずれ、ちょっと起き上がってみようかなという気分になる。規則正しく3クール繰り返した。2回目の小康状態のとき、土曜昼に元気に花屋で浮かれていた頃に買ったスミレや斑入りナルコユリという名で売られるアマドコロや、オキナグサの苗たちを携帯カメラでカシャっと撮影して、ベッドのなかで何度も見返した。植物パワー。植え付けはずいぶん先になるけど、必ず果たすから待っていてね。うちの庭もスミレ天国になればいいなあ。



ベッドからの眺め。チェブラーシカの笑顔とリシツキーの構成はいつ見ても心落ち着くのであった。


3月2日(月)
・宅配ピザ

病気2日目。昨日と今日と楽しみにしていた大事な行事があったのに、どちらもキャンセルしなくてはならなくなり、とても残念である。

夕飯は作る気力がわかず宅配ピザにした。舌がおかしくなっているのか、鼻が詰まって味覚がやられたのか、しょっぱいだけでそのほかの味が分からなかった。



朝ごはんを食べてからほぼベッドのなかで過ごした。「社会復帰」へ向けて、夕方5時に起きて、まずは自分で庭の花をとってきて自分のために飾った。クリスマスローズとネメシアである。その後、ゆういちろうを迎えにいったり家のことをこまごま済ませた。夫はあさってまで出張なので私がしっかりせねば。今は夜9時を過ぎたところ。ちょっと疲れてきたので就寝しようと思う。明日の朝起きたらすっきり元気になっているといいなあ。これだけ文章を書けるようになったのだから、調子はかなり上向きになっているはずである。

ガザ人道支援(第12報)
SAVE BURMA! ミャンマーサイクロン(第26報)
3月3日(火)

・ごはん
・豆腐とわかめの味噌汁
・鶏のから揚げ(惣菜売り場より)
・納豆
・プチトマト

晴れ、雪、みぞれ、雨と、寒く冷たく忙しい日だった。大事をとってもう1日だけ休みをとり、自宅でぼちぼちと仕事をした。自分で味噌汁を作るまで回復した。なぜそんなに大事をとるかというとあさってからカナダに行くから。国際表現言語学会の年次大会でパネルディスカッションに参加するのだ(IAPL 2009)。今回は知恵熱が出た感じなのだ。ぶり返してもらっては困るのだ。

初めて海外で講演のようなことをするのだけど、ヴィクトリア大学の野呂博子先生が傍にいて青年団の松田弘子さん(マチコさん)に通訳をしてもらうので、気持ちはとっても楽である。「演劇を科学する」というタイトルは野呂先生がつけてくださり、さらにそれを“Scientifically Minding Theare” にと英訳をしてくださったのは泉鏡花や平田オリザさんの翻訳者でもあるポールトン先生。贅沢な有難い環境である。知恵熱を出さないようにしよう。





寒空のもと、草、木、花に心がなごむ。庭の沈丁花も蕾がほころび始めた。

ガザ人道支援(第12報)
SAVE BURMA! ミャンマーサイクロン(第26報)
3月5日(木) in カナダ・ヴィクトリア

・スパークリングワイン
・ステーキサンド
・フライドポテト
・マカロニ&チーズ

5日朝日本を発ち、3つ飛行機を乗り継いだ長旅も終わり、現地時間5日昼にようやくホテルに着いた。空腹のねむねむ状態だったので、ルームサービスを頼んだ。ステーキサンドだけにするつもりが、お姉さんに電話口で言われるままにあれよあれよと追加して、立派に重たい食事となった。食べ残してすぐ就寝。ますます肥えるであろう。そして夜11時に目覚め、残したマカロニを食べ、お風呂に入って就寝を試みたが、眠れずにこれを書いている。同行の夫とゆういちろうはすやすや気持ちよさそうに眠っていて、これは救い。

成田−シアトル間の飛行機のなかの4人がけの席の隣になった人は、2,3種類の学術雑誌を持ち込みずっと論文を読んでいた。ダーウィンについての特集号や神経ネットワーク図があったので生物系の研究者のようだった。環境に影響されて、私も論文を読みたくなったが、持ってくるのを忘れていた(こういうところで差がつく)。高まる知識欲を満たす本といえば、、、とカバンのなかを探したら、ナイス! 牧野富太郎氏の『植物一日一題』があった。

分類学者の潔癖性は、すでに和名がある日本在来の植物や中国朝鮮とは別ルートで輸入された植物に対してわざわざ日本の学者が有難がって難しい漢名(しかも誤った)をつけたがる癖を許そうとしない。

「ジャガイモに馬鈴薯の文字を用うるのは大変な間違いで、ジャガイモは断じて馬鈴薯そのものではないことは明白かつ確乎たる事実である。こんな間違った名を日常平気で使っているのはおろかな話で、これこそ日本文化の恥辱でなくてなんであろう。」

「キャベツ、すなわちタマナを甘藍だというのは無学な行為で、科学的の頭をもっている人なら、こんな間違ったことはしたくても出来ない。」

と非常に激しい口調。「こんな間違ったことはしたくても出来ない」というフレーズはどこかで使えそう。学生時代に習った蓮實重彦先生のフランス語の授業をふと思い出した。和文を仏訳する課題をあてられた女子学生が照れ笑いを浮かべながら「えっとぉ」と答えようとしたとき、「なぜ笑いながら答えるのですか。笑うのはあなたではなく、あなたの答えを聞いた私なのですから」と丁寧に笑顔でたしなめられたのを今でもよく覚えている。これでみんな間違いを恐れず、どんどん考えたことを答えることができるようになった覚えがある。

話を『植物一日一題』に戻す。馬の糞や腐った藁に生えるマグソダケという植物があるらしい。解題には、すこぶる美味であるという報告を受け、自分も興味をそそられたとあった。さらに一茶の句「余所並に面並べけり馬糞茸」を次いで、次々と自作の句を披露されていた。たとえば

 その名をば忘れて食へよマグソダケ
 見てみれば毒ありそうなマグソダケ
 食てみれば成るほどうまいマグソダケ
 マグソダケ食って皆んなに冷かされ
 家内中誰も嫌だとマグソダケ
 嫌なればおれ一人食うマグソダケ
 勇敢に食っては見たがマグソダケ

なんて素敵な学者なんだろう。鏡である。

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3月11日(水)

・鶏団子鍋

カナダから奈良に帰ってきた。




ヴィクトリア大学は自然に恵まれたとてもいい環境にあった。構内の至るところに、白、黒、茶色の野良うさぎがいた。帰宅後うちの庭を見回ると、咲き誇った沈丁花がいい匂いを振りまき、雑草の他にも仕込んでおいた球根が新しく花を咲かせていた。





今日は、昼はうどんを食べ、夜は鍋にした。大根おろしをたっぷり添えた。とても充実した旅であった。明日以降、備忘録として1日ごとに思い出しながら書いていこう。今は眠ることを優先させる。

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3月12日(木)

・ビーフカレー
・ゆで卵



帰宅途中、空を見上げたら、萌える柳の枝の隙間から飛行機雲の名残が見えて面白かった。



ゆういちろうはカレーが出来上がる前にソファで眠ってしまった。何度起こしても起きないので、食べさせるのは諦め、ベッドに寝かせることにした。一食ぐらい抜いても大丈夫だろう。ふわふわのクマのぬいぐるみはヴィクトリアの博物館ショップで手に入れた。名前はルルちゃん。名づけ親はゆういちろう。

他に書きたいことがたくさんあるけど、私もとても眠いので、このへんで。時差ボケはいつまで続くのかなあ。

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3月13日(金)

・日本酒(鯉川)
・焼肉、そのほか美味しいものいろいろ

所属する研究室解散パーティにゆういちろうと出かけた。なかには初めてお会いした方々もいて(研究者の生態って…)、全然湿っぽくもなく新鮮な気分を味わった。いろいろな肉の食べ方をおしえてもらったし、珍味もあった。ゆういちろうは時差のせいで眠いのか終始不機嫌で、途中からずっとソファで眠っていた。少し熱っぽいのが気になる。連れまわしすぎて風邪を引かせてしまったのではないだろうか。夫も季節柄、送別会で帰りが遅い日だった。

原稿が重なりストレスがたまっていた頃注文した植物が夜間配達便で届く日だったので、一足先にその場をおいとました。届いたのはクロモジと白侘助(椿)とヒメサザンカである。クロモジは枝にすーっとした香気があることから節分の際入口に飾って魔よけに使った地方もあるらしい。私の背丈くらいの高さがある。寝室の窓際付近に植える予定である。白侘助は膝上くらいの高さ、ヒメサザンカは膝下くらいの高さのどちらもちびっちゃい苗である。椿は一重の地味めのものが好きなのだけど、冬咲きの侘助だけだとその侘しさに耐えられそうもないので、香り椿の元となるヒメサザンカと混植してみようかと思う。そうすれば1本の椿のように見える木から時間差で花が咲き、しかも春咲きの方は香りもよいというなら、毎年どうにか冬を乗り切れそうな気がする。

苗から育てた草花が愛しいように、苗木からゆっくり時間をかけて育った木に対する愛着はひとしおではないかと思う。犬猫と違って、成木よりも苗木のほうが値段がずっと安いのも助かるし。とにかくゆっくりと時間をかけてじっくり見つめながら育てたいのだ。花が咲いた、咲かないで一喜一憂したいのだ。枯れたら泣きたいのだ。そして少したったら新しい別の植物を植える。

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3月14日(土)

・温泉卵入りカレーうどん

ゆういちろうは昨晩深夜より高熱が出た。病院に連れて行って検査してもらったところ、B型インフルエンザだと診断された。かわいそうに。タミフルを服用することになった。奇行の可能性があるのでじゅうぶん観察するようにとのこと。





夫の車でゆういちろうが病院に行っている間、気持ちを紛らすために庭の見回りをした。長崎・五島が自生地である、玉之浦(椿)の挿し木苗に花が咲いていた。何者かに齧られているけど、白の覆輪がほんのり入ってきれいだった。昨晩からの激しい雨がちょうど止んだところでもあった。ぬかるんだところに小路になるよう砂利を敷いたら、目の錯覚で裏庭に奥行き感が出た。

植えるべき植物はたくさんあるけど、子どもが病気になると植える気が起こらない。やはり健康が一番だ。ゆういちろうの場合、普段あまり病気にかからないくせに、いったんかかると派手な症状を呈し、これまで2度も入院している。今回はこじらせないように気をつけて様子を見ていよう。

夕飯は残り物を利用して夫が作ってくれた。夫婦ふたりの食事となった。ゆういちろうは朝少しだけ口にして、それからほとんど食べていない。飲み物はかなり頻繁にとっている。

ある大学から不採用通知が届いた。残念。これで4月からはしばらく現在所属している研究所の客員研究員になることが決まった。他所から自分の労務費込みの研究資金を獲ってこない限り無給となる。今は昨秋応募したファンドの結果待ち状態である。これがダメだと就職活動を続けながら、春の申請書執筆に専念しないといけない。

一方で、国際会議の採録通知が届いた。初めてその学会で口頭発表できることになった。これはよい知らせ。

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3月15日(日)

・ミネストローネ
・あさりのスパゲティ

ゆういちろうは、タミフルのおかげで症状が抑えられている感じで、薬が切れかけた夕方ごろが最もつらそうだった。夕飯後、下痢をした。隣で寝るようにと言うので、言われるままに眠りにつくまで横になった。お母さんと呼ばれて向いたら、あっかんべえをしている。今日の遊びだった。





昨日とはうってかわり日中はよく晴れた。ゼラニウムとムスカリは西洋の園芸種だけあって油絵のよう。とさみずき(土佐水木)はやはり日本画が似合いそう。昨日写真に撮った玉之浦は花びらの先が食べられて、ただの赤い椿になっていた。きっとひよどりの仕業だ。

夕飯は夫が作ってくれた。ありがとう。

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3月16日(月)

・日本酒(手取川)
・ごはん
・若竹汁
・たけのことがんもの煮物
・めばるとあじのお造り



ありがたいことに、ゆういちろうは平熱に戻り、食欲も戻ってきた。ありがたいことであるのが、あっという間に当然のことに変わり、もういい加減おとなしくしなさいとガミガミモードに私も戻った。熱が下がってから2日間は家で様子を見るように先生から言われているので、明日は夫が交替で仕事を休んで見る事になる。きっと今日の私よりガミガミ度が上がると思う。

一昨日夫が買ってきた朝掘りたけのこをようやく今日茹でて食べた。ほのかな甘みのあるたけのこだった。春だ。

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3月17日(火)

・ごはん
・豆腐とたまねぎの味噌汁
・豚のぬるしゃぶ、茹でキャベツ添え
・納豆
・高菜漬け



残務処理に追われた日だった。研究所門付近から見た午後6時過ぎの光景である。メタセコイヤの並木道は、関東から引っ越してきて間もない頃は大味に感じたけど、今はゆったりしていいんじゃないかと思える。

うちのなかは、日中暖かかったせいで夜も補助暖房なしで室温23度に保たれていた。ちょっと暑いくらいなのでゆういちろうを寝かせつけるとき窓を開けて冷たい空気を入れた。二人とも鼻づまりだったのがすーっと治った。それでもなんだか春を通り越してむんとした夏の夜の匂いがした。かすかに花の香りも混じっているように感じたけど、何の匂いだろう。1種類だけじゃないような気がする。

夕飯メインは、さっと茹でた豚の薄切りを冷しゃぶといえるほど冷やさず自然に冷ました「ぬるしゃぶ」にした。keyquoさんFさん夫妻より教わった生協の「野菜たっぷり和風ドレッシング」(ハーフ)をかけたら、大ヒットだった。感謝! 近くの生協の店でこのドレッシングを探すと、棚の下のほうにひっそりと置いてあった。教えてもらわない限りまず手に取らない地味なラベル。。。隠れた定番商品のようだ。

ゆういちろうの登園許可は下りたけど、まだ本調子じゃない気がする。どうかすっきり治りますように。

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3月18日(水)

・ごはん
・キャベツとマロニー入り中華スープ
・皿うどん

夫が作ってくれた。ありがとう。そのあいだ私は朝ほっぽりだして家を出た分の皿洗いをした。皿うどんにはウスターソース、ちゃんぽんにはテーブルコショウだった。すっかり忘れていた。

失業給付手続きのことで、いろいろと分からないことが多く、元気な気分になれなかった。個人としていくらくらい給付されるのかという問題だけでなく、夫の扶養家族に入っていいのかどうか、家族として連動する問題も考えないといけない。健保や国民年金へのシフト申請はどこでどのタイミングでおこなったらいいの? 4月頭に病気をしたらどうしよう などなど。

一方、ゆういちろうの放課後保育の入所手続きもあって、ややこしい。求職中は申請できないとあるのだけど、失業給付をもらいながら非常勤講師の仕事も週1で入り、無給でありながら実質は普通の時間帯に働くことになる状況では放課後保育をお願いしたいのである。施設の方からはそんなケース初めてと言われ、よく分からないからその旨を申立書にまとめて役所に提出し、役所の判断を仰ごうということになった。イレギュラーな事態のようだ。4月頭からハローワーク通いで忙殺され、ゆういちろうを連れまわすわけにもいかないだろうから、今晩書いて明日の朝出さないと。。。

そのほか3月の残りの予定は、20〜22日東京静岡出張、25日卒園式、28日東京出張、そして原稿2つ。ため息が出る。

愚痴っぽい日記になったけど、そのままアップしよう。あぁぐちぐち、あぁぐちぐち。ため息ふ〜

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3月19日(木)

・たこ焼き



夫は卒業式のレセプションで帰りが遅いため、生協前の人気のたこ焼き屋さんでたこ焼きを買ってきて、ゆういちろうと私の夕飯にした。食後はハーゲンダッツのアイスクリーム、それぞれの好物であるいちごとバニラを食べた。

今日は仕事を持ち帰っているのでこの辺で。

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3日分まとめて更新!

3月20日(金)
・栗とゴルゴンゾーラのペンネ



東京出張出発の朝、裏の築山のつくしの大半がスギナに変わってしまっていることを発見した。つくしを摘んで料理しようと楽しみにしていたのに、のんびりうかうかしている間に変化してしまった。

この日は、小浜正寛さんのボクデス・ソロパフォーマンス『スプリングマン・ピョイ』を見に、六本木にいった。始まって20分ほどして休憩が入ったときは、小浜さんそんなに動いていないように見えて実はものすごく微細に動いていて体がもたないんだと最初は思って、びっくりした。少しぐらいは筋トレとかしたらいいのにとか余計なお世話なことを考えたり。でもそのあいまに客サービス(?)のようなことが始まり、小浜さんの演出のひとつであることを知る。

定番のカレーや蟹の、ダンシング・クイーンの曲に合わせて腕を上げていくシーンは、これまで何度見ても噴出してしまう私の好きなシーンなのだけど、今回は呼吸が合わずあまり面白くなかった。でも反対に、うつむいた姿勢の演目はぞっとするほど雰囲気が出ていた。上げるより下げるほうが得意になったのかしら。

今回収穫だったのは、オレンジ色の服をきた受刑者たちとおぼしき集団がダンスを踊る映像に合わせて小浜さんも踊るところだった。囚人たちのほうが本当にかっこよく何気なく踊っているのに対して、小浜さんの踊りの固いこと。終演後桜井圭介さんに確認したら、ユーチューブに流れたフィリピンかどこかの刑務所の光景(本物)らしい。教育プログラムとして集団でダンスを踊るそうだ。面白い映像を見つけてくるもんだなあ。

食事は会場近くの店で簡単に済ませた。ゴルゴンゾーラソースに栗の甘露煮の蜜がかかった不思議とおいしい肥ゆるであろうペンネを食べた。


3月21日(土)
・温泉宿メニュー

伊東の温泉宿に移動して、身振り・しぐさ研究会で発表した。90分も時間を与えられたのに、映像を見てもらって議論する時間をもてなかった。たくさん持っていったのに。組立プランの失敗。あーあもったいないことをした。

とはいえ他の発表からたくさん刺激を受けることができたのはとてもありがたかった。日本手話と日本語のバイリンガルのお子さんのしぐさの研究など、貴重なデータをおしみなく見せていただけた。身振り研究のプロたちの観察眼には驚いた。なぜ一度しか見ていない映像の細部まで覚えていられるのか。


3月22日(日)
・赤ワイン
・あさりのスパゲティ
・かぼちゃのポタージュスープ
・鶏もも肉のバルサミコ酢煮込み
・プチトマトとベビーリーフサラダ



午前中の発表を聞いて、午後からお開きに。帰りの特急踊り子号のなかで一緒だったSさんと、こころなしか肌がしっとりしたよねと確認しあった。30代後半になってから温泉効果がてきめんに現れるようになるのかなあ。昔は何に効いているのかよく分からなかったのだけど。。。

京都はどしゃぶりの雨だった。強い芳香性の水仙を庭の四隅に植えていたのだ。その房咲きの水仙が頭が重いのか地面に倒れているのがあった。こういうことでもないともったいなくて切花にできない。いい機会とばかり摘んでうちのなかに飾った。ゆういちろうに「いい匂いがするでしょう?」と鼻に近づけたら、「ペンキの匂い」という無粋な反応がかえってきた。夫に聞くと、昨日からふたりで庭に出るとなんかペンキの匂いがするねえと言い合っていたのだけど、これだったのか!とのこと。確かに揮発性のシンナーのようないい匂いといえばいえなくもない。華やかな気分になる花だ。

夕飯は夫が作ってくれた。ありがとう。

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3月23日(月)

・宅配ピザ

明後日保育園の卒園式で夫が保護者を代表して謝辞をよむ。夕食は宅配ピザにして時間的余裕をかせぎ、その準備にあてることにした。ひとりで考えるのはアンフェアだというので、私も横からごちゃごちゃとアイデアを出している。今半分ほど書いたところ。よし、これから後半を仕上げるぞ。あまり「感動的な内容」を書くと当日感極まって読めなくなったらだめなので、なるべく淡々を心がけている。

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3月24日(火)

・ごはん
・じゃがいもとたまねぎの味噌汁
・野菜炒め
・キムチ&チーズ入りスクランブルエッグ
・茹でオクラ、しょうゆマヨネーズソース
・わさび漬け

明日はゆういちろうの卒園式なので、早く寝るべく、夕飯は夫婦で協力してちゃかちゃかと作った。ほんとうは今晩のうちに仕上げたい原稿がひとつあるのだけど、考えないことにする。ゆっくり穏やかな気持ちで寝る。大事な式で居眠りしたら最低だもん。

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3月25日(水)
・しゃぶしゃぶ
・〆うどんと赤だし

卒園式の日を迎えた。園児たちが「いつのことだか思い出してごらん♪」と歌いだしたとたんに、それまで泣くのを我慢していたわけでなくどちらかといえばぼーっとしていたのに、急に涙がどわーっと出てきた。歌に反応したようだ。

式後お世話になった先生方を交えて茶話会が開かれた。茶話会という響きからお茶と軽食かなと思っていたが、実際は違って、お寿司やらたくさん食べ物があった。お開きになってから子どもたちがスーツ、ワンピース姿で園庭を走り回っているのを見たとき、心からこの子たちに幸あれと思った。理不尽な暴力に踏みにじられることなく、他人に「私の敵は私です」と言わしめるような人々の犠牲になることなく、どうか幸せに生きていってください。

夕飯は少し奮発していい牛肉でしゃぶしゃぶにした。


3月26日(木)
・回転寿司

夫の帰りが遅いので、ゆういちろうと二人で駅前の回転寿司屋で夕食を食べた。この日原稿を一つ仕上げた。


3月27日(金)
・ごはん
・豚汁
・冷奴
・キムチ
・わさび漬け



実家の母からゆういちろうの新入生用の各種袋物、布物が届いた。裁縫の肩代わりをお願いしていたのである。店で買うよりよほどきっちりしているのではないかというくらい丁寧に縫ってあった。私が忙しいときにどれくらい雑になるか知っている母いわく、私のためではなくゆういちろうのために縫い、「園児っぽく」ならないよう、おとなしめの色遣いを心がけたとのこと。とーーーっても助かった。ありがとう。実は他にも従姉妹のRちゃんに体育館シューズと上靴を入れる巾着袋をお願いしている。自分でもお願い大魔王だと思う。

久々に鍋いっぱいにどっかーんと豚汁を作った。気持ちよいほど雑。職場では小さい原稿を二つほど大急ぎで書いて提出した。この落ち着きのなさは自分でも嫌になる。


3月28日(土)
・中村屋のチキンカレー

日・仏・イラン語が交差する演劇作品『ユートピア?』を観にいった。アフタートークではイランの演劇事情中心に話があった。イランでは作品を上演する前に政府の検閲を受けないといけないそうだ。今回の作品でもダンスシーンがあったのだけど、もしイランで上演する場合は、ダンスと言ってはだめで、シンクロナイズした動きといえば検閲に引っかからないらしい。どこも大変だ。平田オリザさんやロボット演劇にも出た俳優の井上三奈子さんともお話できてよかった。

学生時代西武池袋線沿線の中村橋に住んでいたので、懐かしくもあり、池袋の西武デパートのなかの中村屋で夕飯のカレーを食べた。


3月29日(日)
・ごはん
・春雨スープ
・えびのチリソース
・にら焼きぎょうざ
・青梗菜の塩炒め

散々お世話になった研究所で一緒に働いていた人たちを誘って、「秋篠の森」のなかにあるレストラン「なず菜」でお昼ご飯を食べた。いろいろとおいしいものが出てきたけど、やっぱりメインのポン酢でいただく大和牛のローストが滋味深くて印象に残った。本当は以前にうちで宴会をやることになっていた。けれども先日のゆういちろうのインフルエンザのため仕方なくキャンセルしてしまったのだ。今回は実行できてよかった。みんなから竹の筒に入った上等な耳かきをもらった。常に鞄に入れておき、人の話をちゃんと聞くように心がけよう。



秋篠の森は本物のくぬぎの雑木林のなかに美しい植物がたくさん植えられてあって、とても参考になる。アケビの花がこんなにかわいらしいものだとは知らなかった。

夕飯は夫婦協力して中華を作った。


3月30日(月)
・日本酒
・ごはん
・豆腐とわかめの味噌汁
・豚の生姜焼き
・たけのことがんもの煮物
・卵焼き
・わさび漬け

懸案だった人間ドッグを無事終えた。法的に今年度中に受けないといけなかったものを先延ばしにしすぎて、本当に年度末ぎりぎりの今日になったのだ。自分で頼んでおきながらこういうのもなんだが本当に嫌な思いをする検査が多い。看護士さんたちは皆感じのいい人ばかりなのだけど、検査自体の嫌さ加減があり余っている。初めてバリウムを飲んだ。その前に胃に空気を入れるため、ラムネのような味の炭酸ガス顆粒を飲まされた。ぐるんぐるんと体位を変えさせられながらX線撮影をしたときは、自分で頼んでおきながら「なにすんねんな」と言いたくなった。で途中からなんだかおかしくなってきた。

とにかく終わってほっとしている。どうやらここ一週間ばかりの鬱屈は、この人間ドッグを受けるのが嫌で嫌でたまらなかったのではないか。今は結構いい気分だ。明日からがんばろうという前向きな気持ちになっている。





庭では、雑草のなかに植え込んだ水仙と鯛釣草(たいつりそう)が開花している。雑草の緑のなかにぽつんぽつんと鮮やかな色があるのが好きである。割合的には10対1とか20対1くらいかな。ぶわーっと一面に咲く花の様子はもちろん大好きだけど、自分で植えるより、たんぽぽだったりススキだったり勝手に生えてきた雑草がそうなってくれるとうれしいな。

園芸書を読んでも、多くは人間の手で植えた植物だけで地面を覆いつくそうとがんばっていて、あまりに入植者チックな発想なので、かなり気持ちが引いてしまう。もちろんいろいろな書物の力も借りながら、自分たちの好きな庭を正直な気持ちでゆっくりと作っていこう。



保育園最終日。ぽぱい組の部屋を後にするとき、卒園制作の近所の地図を携帯でカシャっと撮った。

夕飯は和食にした。バリウムの記憶を消し去りたい。

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3月31日(火)

・ごはん
・豆腐とわかめの味噌汁
・かつおの胡麻味噌和え
・ほうれん草のおひたし
・やまいもとろろ
・たこ焼き

研究所内の引越しがあり、その準備に追われた。その後、合同歓送パーティに出席した。大量の退職者が出たのである。今日でお別れになるかもしれない人たちからお世話になりましたと言われたら、こみあげるものがあり、早めに切り上げた。夕飯はうちで食べる約束をしていたので、パーティではお酒ばかり飲んでいた。だから酔いが回っていつもより涙腺がゆるんでいたのかもしれない。



帰宅すると、優しいゆういちろうが「お母さんにたこ焼き3つ残しておいたで」と一番に報告した。テーブルには折り紙でたこ焼きのようなものがあったので、「これ作ってくれたん?」と聞くと、「違うで、たこ焼きは冷蔵庫。これはカレー」とのこと。大きめのつぶつぶご飯にカレーのルーをかけたと説明してくれた。

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