料理ネタ


2009年5月

5月5日(火)

・白ワイン
・ごはん
・キャベツの味噌汁
・塩うに(長崎五島産!)
・鯛の塩焼き
・山芋とろろ
・納豆
・プチトマト

30日に長崎に向かい、本日帰ってきた。この時期は、うにの旬だそうだ。夕飯のメインは、空港で試食してとってもおいしく、思い切って買ってしまった塩うにの瓶詰めにした。

母の調子は、天気のいいときはとても朗らかで、雨の日はだるそうにと、施設の方が言うとおり天候にものすごく左右されているように見えた。担当のケアマネージャーさんが変更になり(7人目)、新しいケアプランの説明があった。機能回復を目指すのではなく、現状維持とリスク管理に重点をおいたプランにするということ、ただし本人にそれを伝えたらデプレッションを起こして症状悪化が予想されるので伝えないとのこと、であった。

南国長崎は花がいっぱいだった。長崎は今郊外のニュータウン開発が進んでいるが、それでも開発から取り残された旧市街地には山にへばりつくように今でも人が住んでいる。家の窓を開けていると、ジャスミンと下水の匂いの入り混じったような濃厚な空気が入ってきた。「猫の額のような」という比喩がぴったりの狭い庭には雑草が生い茂り、すぐ下の家の迷惑だろうということで、私たちが行く前に業者さんが除草剤を撒いて枯らした。だから、雑草生(ざっそうふ)の庭づくりをしていますなどと、あまり偉そうなことは言えない。









ガザ人道支援(第14報)  
SAVE BURMA! ミャンマーサイクロン(第26報)
5月6日(水)

・ごはん
・豆腐とわかめの味噌汁
・豚しゃぶ冷奴、たまねぎドレッシング
・枝豆とはつか大根のサラダ

旬の野菜や豆類をたくさん摂った。からだのなかがきれいになる感じがした。



ありあわせのプラスチック鉢に朝顔の種を撒いた。学校でもらってきたものと自分で買った絞り咲のもの。夕顔の種も畑に撒いたので、この夏は朝夕両方とも楽しめそうだ。

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SAVE BURMA! ミャンマーサイクロン(第26報)
5月7日(木)

・ごはん
・たまねぎとわかめの味噌汁
・めばるの塩焼き、ポン酢をたらして
・はつか大根と茹でオクラ、しょうゆマヨネーズ
・長芋とろろ
・温泉卵入り納豆

雨が降ったり止んだり落ち着かない天気だった。無給の研究者というのは悲しくもあるが自由でもある。一日中家にいて、雨が降れば読書と原稿書き、雨が止めば畑の手入れと、無理のないペースで好きなことをした。ひさびさに原稿がはかどった。例によって例のごとく相当苦しんでいる仕事だが、ようやく機は熟したか。まずは勢いにのってこのまま一気に書き上げよう。そのあとで推敲。家にこもっていても、家自体が開放的なつくりをしているから隔絶閉鎖した感じはしない。ありがたいことだ。

小学校にあがった4月から、いつも5時過ぎにはゆういちろうが帰ってくるので、夕飯や就寝時間がぐんと早まった。保育園のときより朝は1時間半早く起きるのだが、保育園のときより3時間ほど早く夜9時半ぐらいには布団にもぐっている(どうにもつい一緒に眠り込んでしまう)。労働時間は短く、睡眠時間は長くなったので、からだはより健康になったようだ。

最近はあっさりしたものを好んで食べている。私の場合ストレスをちょっとでも感じたら、やたら肉や乳製品が食べたくなるのだが、家でおっとり過ごすとそれほど食べたいとは思わない。収入は激減したけど、自然と食費がかからないよう節約モードに移行できるかもしれない。あったらあったで使う、ないならないなりに使わない、これまでの生活を振り返るに、体重と収入が正比例した、意外と素直なお金との接し方をしているような気がする。

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SAVE BURMA! ミャンマーサイクロン(第26報)
5月8日(金)

・白ワイン
・ごはん
・じゃがいもとたまねぎの味噌汁
・豚しゃぶ冷奴、たまねぎドレッシング
・はつか大根のおひたし



失業給付の初認定日のため、ハローワークに出向いた。受付時間は8時45分から9時15分のあいだ。諸々の手続きが終わって外に出ると、駐車場は満車で道路にずらっと車の列ができていた。数えてみると16台。高級そうな大型車もちらほらあった。写真は定点観測しているハローワーク建物前の桜の木の今現在の姿である。日増しに緑が濃くなる季節である。

帰宅してから、何をしたわけでもないのになぜか非常にぐったり疲れていることを自覚し、しばらくベッドに入って仮眠した。起きたらすっきりと元気になっていた。今日もあっさりとした夕飯にした。

ゆういちろうは学校から毎日たくさんプリントを持って帰ってくる。保護者が参加したり準備しないといけない行事が盛りだくさんだ。その都度手帳に書き入れていかないと忘れそうだ。私の子どもの頃は、こんなにいろいろあったっけなあ。ちなみに5月の予定はこんな感じ。

 10日(日) PTA代表委員会
 13日(水) 下校当番(2時半に学校に行き、地域の子どもたちと一緒に帰宅する)
 15日(金) 遠足のお弁当
 19日(火) 参観日+PTA総会
 20日(水) 一年生を歓迎する会のお弁当
 31日(日) 新入生歓迎ハイキング(放課後保育の保護者会行事)

これって、かまってもらえる子どもとほっておかれる子どもの差は、ものすごく大きいのではないだろうか。

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5月9日(土)

・ミネストローネ
・あさりのスパゲティ
・鱈とじゃがいものオーブン焼き
・はつか大根のたまねぎドレッシング漬け

朝からがんがんに日が照っていた。今晩はひさびさにイタリア料理系の献立にした。畑のはつか大根もほぼ食べ終わり、跡地に枝豆(黒大豆)の種を撒いた。採ってきてすぐの枝豆を枝ごと茹でてビールのつまみにするのが、この夏やってみたいことのひとつである。

たんに地面を掘り返して植え込んだら、硬くて青臭くあまりおいしくなかったあさつきの失敗を反省してからというもの、日当たりのいい場所に少しでも空いているところがあると、腐葉土や堆肥や石灰を混ぜて耕し、さらに「野菜の土」を買ってきて地面を盛り上げ、本当は畑といえるかどうか分からない帯状のふかふか土エリアを作って苗や種を仕込んできた。この夏その成果が問われる!

今流行りのエディブルガーデン(食べられる庭)というのを自分でもやってみたくなった。ただ肥後もっこすの血が入っているせいか、いかにもお洒落ですって感じの雰囲気はかえって野暮ったくも思い、流行り物をそのまままねているんじゃないぞという何に対して感じているのかわからない妙な自意識や抵抗感を感じつつ作業を進めている。そのくせ素直に化成肥料をまけばよいものを有機でなければいけないのではないかと、農業のことを何も知りもしないくせに知ったかぶ〜の先入観に沿った行動もとっている。

そんなに神経質に興奮して肩肘張って作業していれば、おいしくなる野菜もおいしくなくなってしまうような気もするのだけど、私にとって初めての野菜づくりだからどうも仕方ない。来年の今頃はいったいどうなっているのかも楽しみである。1年目にしてめんどくさくなって止めてしまっていたら恥ずかしいなあ。実家の父にひとつの品種につき1株ずつ植えていると言ったら、プッと笑われた。

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5月10日(日)

・赤ワイン
・昨日の残りのミネストローネ
・トマトの冷製スパゲティ
・ビーフステーキ、しょうゆトマトソース

「最近軽い食事を好んでいて」なんて誰が言いやがったかって感じのガツンとくる献立だった。あととにかくトマトを大量に食べたくなった。奈良の沿道トマトの季節になったからかな。

原稿をひととおり書き上げた。日本の文化と演劇の美という壮大なテーマが与えられたせいで、いつもよりずっと苦しんだ原稿だった。数ヶ月構想が定まらず、構想が定まっても全く書けずにあんなに苦しんだのに、最後のほうはするすると透明な気分でキーボードを打ち次々と文章になっていって、自分でも「書く」という営みがどういう仕組みになっているか全然わからない。だから「原稿の神様」と呼んで崇めている。神様が降りてくるのを雨乞いする人のようにいろいろなことを試して待っている。引用するしないにかかわらず本も大量に読んだし。今回はなかなか降りてくれなかった。こんなことを人に言うと、いたく同感してくれる人もいるが、「何この人」って感じで一笑にふされることもよくある。それが私には不思議。あの、すーっと次から次へと文字が出てくる透明な感覚って誰もが感じているはずだと思っているから。

で、もうすっかり完成したかのようなうれしさに包まれているが、本当はこれから推敲が始まるといっていい。でも、書き上げないことには何も始まらないから、ひとまずよかったね、自分。それにしても編集委員の先生方には本当にご迷惑をおかけてしまった。この日記を読んでいるわけはないと思うが、申し訳ない気持ちでいっぱいだ。見捨てずにいてくださってありがとうございます。(それにしても催促がないのは、他に大御所の先生方も締め切りに遅れているのだろうか?と、ものすごく希望的観測をもってこれまで過ごして参りました)

と私が自分の仕事にかまけていたあいだ、夫が代わりにPTA代表委員会に出席してくれた。帰ってから話を聞くと、なんとそこでいろいろあったそうだ。普段しょっちゅう夫婦間で激しく陰険な喧嘩をしているくせに、そういうときは急にタグを組む私たち。だんだん私もヒートアップしてきた。血の気が多くて自分でも困るわ。

役員の仕事が本当に苦しいんですと訴える人のことを、初めから単に文句を言っている困った奴と捉える風潮が私ども夫婦は我慢ならない。もしかしたらその人は声を振り絞ってやっとのこと発言したかもしれないのだ。これを機によりよい方向に議論が流れるかもしれないのだ。それなのになぜ、その発言に対して事情を聞こうともせず、「役員の先輩として言わせてもらうけど、自分は子どものためだと思って徹夜しても楽しんでやってきた、だからそういうのを苦労ととらえる人の人間性の問題じゃないか」と言うことができるのだ? 子どものためだって言ってあんた、人に対する想像力ゼロで、どうやって人としてもっとも大切な思いやりの気持ちを子どもに指し示すというのだ?

と、この件に関しては、絵に描いたような道徳的なフレーズが次から次へと口から吐き出てくる。自分ができているかどうかはこの際問わないでね。 あと他にもいろいろと。PTA問題についてはおいおいここにも書いていこう。この暗さ、相当根深いぞ。





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2日分まとめて更新!

5月11日(月)
・ひき肉カレー
・ゆで卵
・プチトマト

翌日楽できるようカレーを鍋いっぱいに作った。

この家の設計者のおひとりである奥村まことさんから、庭の様子はどう? カメラマンに頼んで写真を撮ってもらうにはまだ時期的に早いかどうかという連絡があり、今とてもきれいですよ♪と返事を出した。いったいどんな写真になるのだろう。楽しみだなあ。


5月12日(火)
・前日と同じ

これ以上借金が増えませんようにと願いをこめて昨秋家の前の土手に植えた花梨の苗木からいまだ芽が出ず、おそらく枯死したのであろうと縁起の悪さを非常に残念に思っていた矢先、昨年裏庭にだめもとで種を蒔いた小判草が他の雑草に混じって生えているのを発見し、これでうちもまあなんとかなるだろうとほっと胸をなでおろした。なんてったって収入が4月から激減したから、迷信にだって頼る今日このごろ。

10日(日)の日記を読み返してみて、かなりヒステリックだなあと反省している。私も含めてみんなが「子どものため」というお題目のもと、それぞれの平等概念を我こそが正しいと主張して、相手に対する寛容さや事の本質を忘れた集団ヒステリック状況に陥っていたような気がする。PTA役員会議は一歩間違えれば、戦時中のもんぺ姿のおばちゃんたちによる集団圧力、本音をいえば誰も息子を戦場になんかやりたくないはずなのに、当時それを言ったらおしまいだから、だったら「お国のため」に各家庭平等に兵隊を出しんさいやという圧力のようなものを互いにかけあってしまう場になってしまいがち。アブナイアブナイ。目を覚ませ、自分。やり方を変えなければ。なんだか最近心に余裕がないぞ。

出張のため夫は今晩不在である。ゆういちろうと二人で簡単な夕食で済ませた。

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5月13日(水)

・冷天おろしうどん



PTA活動の一環である下校当番にでかけた。「防犯パトロール実施中」と書かれたタスキをかけて、校門まで子どもたちを迎えに行き、一緒に帰ってくるというもの。

当番に出かける前、中途半端に時間があまったので、なにげなしに新型インフルエンザ対策を読んだ。内容的には文句なしにに素晴らしかったけど、タイミング的に悪すぎた。最後の最後で先生がサダム・フセイン政権下の混乱時にイラクを訪問したときの話があって、そういう展開を全く予想していなかったのでストレートに心に染み入り、自宅だということもあり思わず号泣してしまった。

真っ赤に泣きはらした顔で外に出るのも気恥ずかしく、しょうがないからサングラスで隠したら、緑のタスキ効果もあり、防犯パトロールに行く自分がもっとも不審者チックな様相になった。子どもたちの後ろをついて歩いていると、案の定、やはり気になるようでちらちらと後ろを振り返られた。泣きはらした女に後ろをつけられるより不気味でないはずだから、許してちょうだい。

今日は当番にあたっている人が4名いるのだが、実際に来たのは私だけだった。ははーん、まだ入学してわずかだけど、だいたい雰囲気がつかめてきたぞ。

(1)全体的な傾向として多くの保護者はPTA活動に無関心であるか、あるいは自分たちの生活が忙しくて参加したくてもできない状況にある。

(2)しかし役員に運悪くくじ引きであたってしまえば、人々の無関心や行事参加率の悪さと格闘せねばならず、責任感が強く真面目な人ほど報われないたくさんのシャドーワークを抱え込むことになる。

(3)そこへ「仕事を減らしましょうよ」と言おうとするならば、自己犠牲の美徳を尊ぶ人ほど自分を否定されたような感じになって、「いや、まだまだがんばれます」というふうになり、その積み重ねで仕事量や行事量は増えこそすれ減らない状況になる。

(4)ますます一般の保護者からは、なんだかものすごくめんどくさそ〜とPTA活動は敬遠される。

少子化による少人数教育推奨の影響で、1クラスあたりの人数が減り、1度クラス役員をやったからといってその後免除されることはない。毎年くじびきで役員選出がなされる。皆平等というくじびき制を導入しているのなら、役員の負担もそれに合わせて誰でも負担できる簡単なものに限定していかないと、泣く人が後を絶たない。もし実質的に立候補、選挙制を機能させるためには、強力な権限を役員に与えて役得感を増やさないといけない(うまくいけば名君のもとみんながより幸せに。下手すれば独裁者による恐怖政治が生まれる)。どっちが幸せ? 

夕飯は出来合いの天麩羅を買ってきて冷凍讃岐うどんの上に乗せ、簡単冷天おろしにした。

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5月14日(木)
・ごはん
・じゃがいものグラタン、キムチ添え
・刺身盛り合わせ
・納豆
・プチトマト



夕陽を浴びたバラ、ヒストリーのつぼみ。まだかまだかと開花を待ち望んでいる。

消費期限になったキムチ1パックを早く食べてしまおうということ以外に考えがまとまらず、冷蔵庫にあるもので食べたいものを並べただけの混乱した食卓になった。ゆういちろうは手作りのホワイトソースでグラタンを作ったときは、好んで食べる。長崎では魚好き、奈良では魚嫌いになる。


5月15日(金)
・ごはん
・じゃがいもとたまねぎの味噌汁
・茹で豚キムチ
・遠足のお弁当用に作ったおかずの残り物いろいろ



ついに編集者さんから原稿の催促があった(本当にごめんなさい)。連絡が入っていることもつゆ知らず、昼間は爽やかな風に吹かれながら駅前の喫茶店で書き物をした。あとはガイド図といって、原稿の内容を図で簡略化して示す作業をおこなえば完了。図のいいアイデアが思いつかず、焦り苦しむ。

ゆういちろうは遠足にでかけた。朝早起きして夫主体でお弁当を作った。私は卵焼きを焼いただけ。自慢じゃないが、なぜか卵焼きはうまく作れることが多い。夕飯はお弁当に入りきれず残ったおかずが何種類もあって助かった。あと、なんといっても豚にキムチ! 個人的には一緒に炒めるより、スライスした茹で豚をキムチで巻いて食べるほうが好き。

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5月16日(土)

・キャベツとたまねぎのコンソメスープ
・あさりのスパゲティ
・鶏の塩網焼き
・アボガドとカッテージチーズ、わさび醤油で
・大根サラダ
・プチトマト



朝7時半。うす曇のなかの本日のつぼみの様子。コロンとした固いつぼみの期間が長く続いたのに、ここのところ一気にほころび始めた。鉢から地植えにして初めての年にちゃんと花を咲かせてくれて、うれしい。バラって意外と強健のようだ。

ひとつ(かふたつ)の食材でひと品作る献立となった。最近、材料を混ぜたくないのはなんでだろう。

焼き鳥について。塩はもちろんのこと、タレで焼き鳥を食べるのは大好きである。だけど、うちではお店のタレのようにおいしくできない。だからうちではもも肉1枚に塩コショウをまぶしてガスコンロで網焼きしてから切り分けることにしている。これでじゅうぶんいける。

午後は近所の方に誘われ、2組の母子連れ、4人いっしょにプールにいった。歩いていけるところに比較的空いている温水プールがあろうとは。ゆういちろうはビート板の助けを借りて初めてひとりで25メートル泳げた。大人用の足の届かないプールにはこれまで近づこうともしなかっただけに大進歩である。やっぱり同世代の子どもと一緒に過ごすのは大事なことなんだなあと思った。

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5月17日(日)

・たこ焼き

同じ一年生のお子さんのいるお宅に家族でお邪魔して、たこ焼きをた〜くさんご馳走になった。以前、私がたこ焼き好きでとふともらしたことばに、だったらうちでたらふく食べていってととんとん拍子に話が決まったのであった。これだけでもありがたいのだが、さらにプラスして最近浮上した我が家だけでは抱えきれないPTA問題の話を聞いてもらった。本当に助かった。

私たち夫婦はそれぞれ「我に正義あり!」と言っているときはお互いに反目しあって極端な行動が相殺されるのだけど、ごくたまに意見が一致団結して「我らに正義あり!!!」と熱くなりがちで、そのアイデアを実現するためには何だってするぐらいの勢いになってしまう。だから独善的な暴走をふせぐためにも、今晩話を聞いてもらったご夫婦のように冷静に受け止めて客観的な意見をくれる人たちがいるかどうかが命綱だ。

今日は雨が降ったり止んだりの天気だった。さいわいたこ焼きパーティの行き帰りはちょうど雨上がりにあたって、濡れずに済んだ。庭の様子も刻々と変化し、毎日見回りが楽しい季節である。





午前中美しいつぼみだった大山蓮華が午後になると知らぬ間に開花していた。森の貴婦人と言われるだけあって、恥ずかしそうにうつむき加減で咲く姿に清楚さを感じる。目の保養。こういう自分にないものを持つ女の人に憧れる。



隣家との境の様子。鉢から地におろし一時期は枯れかけたクレマチスの白万重(しろまんえ)が復活の花を咲かせ、去年蒔いたワイルドフラワーミックス種からもかわいらしい花が咲いた。自然に生えてきた雑草中の雑草であるスギナがいいつなぎ役になっている。

ついに懸案の本の原稿が脱稿した。気分よし!

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5月18日(月)

・香港式BBQメニュー

関西方面では新型インフルエンザの影響で学校や大学の休講が軒並み相次いでいる。私の行っている研究所でも来客は入れない方向で検討するとのこと。大きな学会も取り止めとなった。奈良ではまだ感染は確認されていないけど、時間の問題のような気がする。暖かくなったこの時期にこれだけ流行るんだから相当感染力の強いやつだ。何が怖いかって、何かのきっかけでウィルスが突然変異してさらにパワーアップすることだ。早く猛暑が来ればいいと思うけど、猛暑でも流行ったら一体どうなるんだろうと、私は不安に思っている。



今晩は予定どおり2つの研究所合同のBBQパーティが開かれた。たぶんこれでしばらくBBQサイトは閉鎖だろう。網の上に炭火を起こし、串に刺した食材を遠赤外線効果で火を通していくというスタイルだった。味はおいしいに決まっている。香港式というらしい。串を持って火の上にかざしているあいだ、周りにいる人たちとゆっくりおしゃべりができるので、パーティには向いていると思った。あとは、火もまだ弱く、肉が焼けるのにやたら時間のかかる初期の空腹時とどううまく付き合うか。だいたい自分が空腹のときはやたら機嫌が悪くなるから、もし自分のうち主催で香港式を真似してやるときは、そこのとこを何か工夫する必要があると思った。



同じ研究所に配属になってこの4月に出会った方の趣味がなんと園芸で、ミニバラを4品種も分けてくださった。写真を見てください。見てくれのために植物の健康を犠牲にする人たちとは違って、植物が健やかに育つことを大切に思っているのが伝わってくるでしょう。

大切に育てます、ありがとうございます!! ミニバラというとホームセンターで量産されているようなものしか見たことがなかったのだけど、いただいたのはどれもシックな色合いだった。世界が広がってうれしい限り。どこに置こうかなあ。

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5月19日(火)

・手作りピザ

午後は医療系の専門学校で講義(非常勤)をしてから、その足で引き返しPTA総会に出席した。ゆういちろうは学童保育後、同じ方向に帰る同級生のおうちに遊びに行った。明日も一緒に遊ぶ固い約束をしていた。いいなあ子どもは。そのご近所にはまた別の同級生のおばあちゃんのお宅があり、お孫さんのリクエストに応えてピザを手作りしたというので、ゆういちろうを迎えに行ったついでにちゃっかりとうちにも一枚いただいた。おいしかった! やっぱり手作りの味は違うわ。いいなあ孫は。





上の写真は昨日いただいたミニバラ。Olivaという絞りの入った品種である。自然のほうが大胆かつ上品な色あわせができるみたいだ。下の写真は、ここのところつぼみのときから追いかけている庭に咲いたバラである。株には二番花のつぼみがたくさんついているから、満開の一番花を切花にして楽しむことにした。

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5月20日(水)

・ごはん
・お弁当のおかずの残り(焼きししゃもとえのきベーコン)
・ポテトグラタン、キムチ添え
・温泉卵入り納豆
・カッテージチーズ入りトマトとバジルのサラダ

昨日専門学校の学生さんから奈良でも新型インフルエンザの感染者が出たという知らせを受けたのだけど、ガセだったのか。昨日の朝のテレビでは奈良の高校生1000人がインフルエンザ様の症状を訴えていると報道があっただけに、とっても信憑性があったのだけどな。これからいろいろな風評が出回るのだろう。専門学校の先生に伺うと、奈良県は兵庫県の出方を見てから、いろいろなことを決定していく方針らしい。で、今のところ休校措置はとっていない。

今朝はゆういちろうの学校行事「一年生を迎える会」のためお弁当を作った。その残りがあったので今晩のおかずは助かった。あとは賞味期限の迫った食材をいろいろと並べた。牛乳やカッテージチーズなどの乳製品が余っていたのだ。

どきどきすることがまた増えた。学童保育の先生から「ゆういちろう君のことでちょっと」と呼び出しがかかったのだ。明後日金曜2時に馳せ参じる予定である。いったい何を仕出かしているんだろう。

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5月21日(木)

・ごはん
・たまねぎとわかめの味噌汁
・塩鯖
・山芋とろろ
・納豆
・キムチ
・プチトマト

簡単な食事。塩鯖がやけにおいしかった。

1週間ぶりに研究所に行った。なぜこんなに間をあけているかといえば、新型インフルエンザの影響ももちろんあるけど、一番大きい理由は失業給付金を受給しているからである。これ、全然知らなかったのだけど、たとえ無給でも4時間以上働いた日は給付金が支給されない仕組みなのだ。そして届け出を怠ったら、不正受給とみなされ、3倍額の返還と今後一切受給できなくなるという厳しいペナルティ付き。

受給資格者のしおり(p.40)には、次のように書かれてある。

 不正受給の動機は
   ・見つからなければ・・・
   ・一日ぐらいだから・・・
     (略)
   ・ちょっと手伝いをしただけだから・・・
   ・働いてもお金をもらっていないから・・・

 不正受給をした場合は必ず発見されます
   ・コンピュータ・システムによる発見
   ・ハローワークの事業所調査や家庭訪問などによる発見
   ・投書や電話などの通報による発見

こんなふうに書かれたら、全然悪いことをしていないのに、ひどくびくびくして出勤しないといけなくなる。精神衛生に悪い。交通費や昼食代もばかにならないうえに、家にいたら自動的にもらえるお金も入らないとなれば、ばかばかしい気持ちになるってもんよ。ただし出勤数が少ないと、学童保育の入所資格にも響く。あちらを立てればこちらが立たず、面倒なことになっている。

昔よく有給休暇をとって自宅で書き物をしていたように、よい設計のおかげで、家のほうが仕事(今は「仕事」といっちゃいけないのだけど)が気持ちよくはかどる場合も多い。これには救われている。

私は内心ものすごく焦っていると自分では思うのだけど、人からは焦っているように見えないらしい。夫からは、「今サバティカルの気分でのんびりしているだろう。こんなんをずっと続けていたら、おまえは近いうちに忘れ去られるよ」と恐ろしいことばをかけられてもいる。「ここは集中して死に物狂いで論文を書かないと」と忠告してくださる方もいる。

確かに原稿を提出してから、ぽっかり呆けていることが多い。いろいろな人が意見してくれるうちは花だと思い、耳は空けていようと思う。でも私の場合、自分でもなんてわがままなんだろうと思うが、内発的動機付けがない限りてこでも動かない頑迷さがある。うまいこと世間の外圧と自分のやる気との折り合いをつけて、一気に論文を書き上げてしまいたい。ここでぶつぶつ言っているうちはダメね。

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5月22日(金)
・シーフードカレーライス
・ゆで卵
・カッテージチーズ入りトマトとバジルのサラダ

学童保育の先生から呼び出しの約束があり、午後2時に学校に行った。私の感覚では、学校に呼び出されるときは、病院か警察のお世話になったか(本人もしくは対人的にそうさせたか)、学級崩壊やいじめの原因になっているかなどなど、思いっきりよからぬことに関与している場合だろうという先入観があってどきどきしていた。

けれども話を伺うと全然そうではなくて、ゆういちろうには先生方から見て不可解な謎の行動があって、それが少なからず友達とのトラブルの元になっているのだけど、「お母さん(私のこと)から見て、ゆういちろうの気質はいかがですか?」という主旨だった。

その謎の行動というのは、図鑑などのアイテムで、好きなものを友達と言い合うとき、自分が最初に好きだと言ったものを友達も好きだと言ったら、それを変えろと烈火のごとく怒り出して、しばしば喧嘩になってしまうということであった。喧嘩は陰湿なものでなくすぐ収まるから、喧嘩すること自体は別に構わないのだけど、なんでそんなことで怒るのかが先生方には不可解で、一度話を聞いてみたかったそうである。

この傾向は親の私たちも知っていた。確かに、謎なのであった。たとえば思春期のとき、友達と好きな子が重なった場合、最初に打ち明けたほうが「既得権(?)」を持ちやすいというのは分かる気がするけど、なぜ図鑑のアイテムに対してそこまで執着するのかが理解しがたいのだった。同じものを好きなのが分かって親近感を持つほうがどちらかというと普通の反応な気がするのに。私の子どもの頃でいうと、ピンクレディのミーちゃん派とケイちゃん派や、たのきんトリオのとしちゃん派とマッチ派に分かれて、どうでもいい熾烈な舌戦が繰り広げられたものである。

この調子だときっとこれからも、ゆういちろうのちょっと不思議な世界観をめぐって、何度も呼び出しがかかるのだろう。先生方と頻繁にコミュニケーションとれてよいかもしれない。

ともあれ友達にひどいことをしていなくてほっとした。気が抜けてぼーっとしたまま夕飯を作って食べた。


5月23日(土)
・昨日の残りのカレーライス少々
・カレーうどん少々
・ゆで卵
・プチトマト



昨日の残りものを利用した楽チンな夕飯だった。食後はゆういちろうプロデュースのサッカーゲームをした。呼ばれてその場に行ってみると、A4用紙を縦に2枚置いてフィールドをあらわし、紙を丸めたお手製サッカーボールがその上に置いてあった。ルールはお互いに手で転がしあって標的(その辺にあった文庫本や空き箱)に当てるというものだった。よりによって内田百閧フ随筆『間抜けの実在に関する文献』を標的に選ぶとは。百關謳カもきっとお空の上から微笑んでおられることだろう。

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5月24日(日)

・焼肉ほかいろいろ



午前中、園芸が趣味の同僚のMさんが追加で鉢を持ってきてくださった。それというのも、隣家との境の雑草除けを目的に、すのこや鉢を利用した細長い植物展示場(?)のようなものを作ることを思いついたからであった。そのことを金曜にMさんに伝えると、120鉢以上もある大事な植物のなかから譲ってもいいものを即ピックアップしてくださり、我が家へのお嫁入りが実現したのだった。

写真にあるよういただいた植物たちを玄関先にとりあえず並べておいたら、だんだん情がわいて来て、よほど意識して見回らない限り目が届きにくい隣家との境に並べるのは酷なような気がし始め、やはり自分の傍近くにおいておこうかと当初の計画とは違った方向にずれてきた。最近私は涙もろく、植物たちがそれぞれ生存競争をした結果得た多様な生き方、姿形に感動を覚えずにはいられない。

午後は保育園で知り合った2組のご家族と宴会をした。庭で炭焼きBBQの予定があいにくの雨で実現不可能になり、家のなかでホットプレートを使っての焼肉となった。網を使って炭で焼いたほうが余分な脂が落ちて絶対においしいのになあと、にわかアウトドア派は思うのであったが、お天道様に文句を言うわけにもいかず、うちのなかでできることを心がけた。

無意識に人を助けることができる方たちに、日頃の感謝をこめて企画した宴会なのだけど、うまく伝わっただろうか。おかげさまで私はおヒスが治まり、あんなに私の頭を悩ませていたPTA問題について、どんどん昇華して落ち着いて考えられるようになってきたのだ。井上陽水・奥田民夫の「ありがとう」をずっと歌っていたかったくらいなのだけど、会話しながら歌うのは難しいので止した。

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5月25日(月)

・昨日の残り物

昨日の宴会であまったおかずを消費した一日だった。楽チン!



季節柄枯れてしまった葉牡丹のあとに、チェッカーベリーを植え込み、葉っぱだけの組み合わせで寄せ植えを作って早1ヶ月以上たった。いい感じになじんできた。緑のなかに白い鉢があると爽やかでよい。

帰宅後ゆういちろうは、外で野球をして遊びたいと強固におねだりしてきた。今日は夕飯の準備をする必要がなかったので、近所の児童公園でちょこっとだけ遊んだ。半袖だと肌寒いくらい涼しい風が吹いていた。

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5月30日(土)

・白ワイン
・ごはん
・あさりの味噌汁
・バンバンジー
・焼きなす
・茹でおくら、しょうゆマヨネーズソース
・山芋とろろ
・キムチ

今日は蒸し暑かった。庭でとれたきゅうりをバンバンジーに使ったが、水っぽい出来で「感動」の味とは程遠かった。我が家の家庭菜園において、ビギナーズラック的成功体験は今のところ皆無。

ひさびさの更新。そのあいだいろいろあったけど、感慨深かったのはゆういちろうの発熱のことだった。このご時勢、ややこしい病気にかかって隔離されたらどうしようとか心配ごとがぐるぐる頭のなかによぎったが、結局なんだったかと言うと、六歳臼歯という6歳ごろ生えてくる最初の永久歯(乳歯のあと生えてくるやつとは違っていきなり生えてくる永久歯のこと)が、ゆういちろうにおいてもとうとう奥歯をつきやぶって頭を出そうとしていて、けれども運悪く裂け目からばい菌が入ったようで膿んで発熱したというもの。発熱が先で、その後1日たって激しい歯痛を訴えたことで原因が判明した。

手帳の6月のページを見て、くらっときた。ひとりの人間のなかで家の外に向ける顔が、研究・発表する人、教える人、母親としての役割(学校、PTA、学童保育保護者会)、失業者と、たくさんの立場で日替わりで行動しないといけないのだ。ゆういちろうが保育園にいたころは、研究・発表する人ほとんど一色に塗りつぶされていたのだけど、この4月からこんなにまあ新しくいろんなことが始まったなと思う。

明日は、学童保育のイベント、ピクニックにいく予定である。今は雨。お天気がちょっと心配。

ガザ人道支援(第14報)  
SAVE BURMA! ミャンマーサイクロン(第26報)
5月31日(日)

・ごはん
・豆腐とわかめの味噌汁
・昨日の残りのバンバンジー
・トマトと春菊のサラダ
・納豆

朝激しい雨が降ったので学童保護者会主催のピクニックは中止かと思ったら、決行との連絡網が入った。お弁当を食べ終わる頃までは曇り空で涼しく過ごせ、その後だんだん晴れてくるという、後から振り返ればちょうどよかった空模様だった。



あるお母さんが子どもにせがまれ花飾り(おそらくティアラ)を作っていた。娘がいたらこういうのを作って頭に乗せてやりたいと思った。

遊びのイベントを担当してくれたお兄さんお姉さんたちは、「全日本折り紙ヒコーキ全国大会近畿予選」のお手伝いもしているグループだった。そしてなんとグループのおひとりは滞空時間18秒の世界ランキング5位の腕前の持ち主だそうだ。すごい! これも何かのご縁、近畿予選に行ってみようかしら。

帰宅後たっぷり昼寝をしてリフレッシュ。残り物中心であっさりと夕飯を済ませた。

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